2月2日に開幕した世界テニス国別対抗戦ATPカップ。日本が出場するグループDでは、初戦からロシアとアルゼンチンの好カードが実現。メドベージェフ、ルブレフとシングルスに二人トップ10プレイヤーを擁し、優勝候補との呼び声も高いロシアは個性派集団だ。この日は試合だけでなく、ベンチでも話題をさらっていった。
ATPカップは団体戦だけあって、試合途中でベンチの様子が映されることが多い。熱い応援や、選手と一緒に悔しがるなど、様々なリアクションが見られる。今大会の見どころの一つだ。
そんなベンチで異彩を放ったのはルブレフだ。シングルスで出場した第一試合ではわずか60分で勝利を収めたルブレフだったが、続くメドベージェフの試合で映像を抜かれたルブレフは何度もスマホをいじっており、試合を見ていない。
その様子は試合を生中継していたABEMAの解説者にも「高校生なら携帯を取り上げられている」とコメントされてしまったほど。そこまでしてなぜ携帯を見ていたのか? その謎は放送を見ていた視聴者からのコメントで明らかになった。
「ルブレフ、インスタ更新してる」
何とルブレフはチームメイトの試合中ながら、直前に勝った自分の試合に関する投稿をインスタのストーリーズにシェアしていた。しかし、この自然体こそが彼らしさ、若い選手らしさなのかもしれない。インスタを更新した後はフードをかぶって音楽を聴いていた。味方の試合は心配ではないのだろうか。それとも自分が応援しなくとも勝つという信頼の証なのだろうか…。
日本チームは3日にロシアとの対戦を控えている。そんな今時の若者、ルブレフと対戦するのは、「日本一テニスのうまいYoutuber」こと西岡良仁。自らの開設するチャンネルは登録者数3万人を超えており、今回のATPカップの様子も既に動画化している。テニスの実力も折り紙付きで、昨年のATPカップではシングルスで2勝を挙げ、あのナダル相手にも好勝負を繰り広げた。インスタグラマーとYoutuber、今を生きる若者同士の一戦から目が離せない。