仲間のピンチにテーピングを…試合中にチームメイトが施した咄嗟の処置に反響/ATPカップ
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 2月5日に行われた世界テニス国別対抗戦ATPカップ、グループCのオーストリア対フランスの試合では、チーム戦ならではの珍しいシーンが見られた。

【映像】注目を集めたシーン(3時間10分ごろ)

 フランスチームのエースとして出場する予定だったモンフィスは、前の試合で負傷したためこの日の試合を欠場。ベンチで味方の試合を見守った。モンフィスの代わりにエースとして出場したペールは、昨年の全米オープンを優勝したティームと対戦。試合開始直後からしきりに右ひじの様子を気にして精彩を欠き、ゲームカウント1-2となったところでメディカル・タイムアウトを取った。その後、プレーに戻るも勢いはつかず、1-4となってしまう。

 しかし、意気消沈といった様子でベンチに戻ったペールに心強いサポートが待っていた。試合に出られなかったモンフィスがテーピング用の道具を用意して待ち構え、すぐに右ひじの治療を始めたのだ。メディカル・タイムアウトを使い切っているため、チェンジコートのわずか90秒の時間の間に処置を済ませなければならなかったが、モンフィスはすみやかにテープを巻いた後、ペールのひじの可動域を広げるために微調整まで施した。

 試合を中継していたABEMAの実況解説は「すごく丁寧にやっている」「手慣れている」と感心。視聴者からも「面倒見がよい」「その辺の(医療)スタッフの人みたい」と好意的なコメントが相次いだ。

 持ち前の身体能力の高さの代償として、けがをしてしまうことが多いモンフィス。自らの治療の経験がテーピングの技術に生きたのだろうか。試合はペールの棄権負けで幕を閉じたが、試合を大いに盛り上げたワンシーンとなった。

 かつて「無人島にテニス選手を誰か一人連れて行くなら、誰を連れていきたいか」という質問に対して、錦織圭は「モンフィス」と答えている。無人島という極限の環境では、ものを作り出す器用さと周りを元気にする明るさを兼ね備えたモンフィスが確かにぴったりだろう。来週から始まる全豪オープンでも、エンターテイナーのモンフィスから目が離せない。

【映像】注目を集めたシーン(3時間10分ごろ)
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