プロレスリング・ノアが、2月12日の日本武道館大会に向けて5日に記者会見を開催した。

 会見は潮崎豪vs武藤敬司をはじめとするタイトルマッチの調印式が中心だったが、ノンタイトル戦から1カードのみ「丸藤正道&秋山準vs清宮海斗&稲村愛輝」の4人が登壇。それだけ重要な位置付けの試合ということだろう。

 ノアの旗揚げメンバーで、全日本プロレス社長を経て現在はDDTで活躍中の秋山。丸藤がタッグ結成を呼びかけ、今回の“古巣里帰り”武道館大会出場が決まった。

 対するはノアの今と未来を象徴する新鋭チームだ。清宮はGHCヘビー級タイトルを長期防衛したこともある、新時代の旗手。稲村は団体屈指の大型パワーファイターとして期待を集めている。武道館という大舞台で旗揚げメンバーと対戦することは、2人にとってチャレンジでありチャンスでもある。

「ノアの若い力をしっかり示す闘いに」と稲村。清宮は「武道館の景色にニューパワーを刻んで、ノアの歴史をアップグレードします」と意気込む。若者らしい、まっすぐな言葉だ。

 これを丸藤は「優等生なコメント」とバッサリ。秋山は「私も優等生だよ」と笑わせつつ「優等生はここまでにして、リングでは思い切り暴れるようにお願いします」と余裕を見せた。

 何度も対戦してきた丸藤と秋山だが、タッグを組んだことはあまりないという。それでも秋山は「ずっと見てきたし、やってきたし。合体技とかはないけど、動きはだいたい分かるので」。チームワークへの不安はまったくない。

 会見でも登壇時に試合と同じテーマ曲が使われ、秋山の曲に「テンション爆上がりですよ」と丸藤。「優等生をしっかり仕留めたい」としつつ、稲村の「秋山さんには強さと怖さを感じる」というコメントに反応。「ホントに怖いですよ秋山さんは」と語る。

 ノアを引っ張る存在になった清宮、伸び盛りの稲村。しかしそんな相手に対しても「心をボキッと折ってしまうかもしれない」のが秋山だと丸藤は言う。「彼らのコメントを聞いていても、やっぱり心配ですね」。

 秋山は「全然怖くないから」と言うものの、平然とそう言うところが怖いと丸藤。また秋山は清宮と稲村が何をやってきても「対処できる」と懐の深さも。相手チームがまっすぐなだけに、丸藤&秋山の余裕も際立った。

「どこで怒るか分からないところが怖いんでしょ」というのが秋山の自己分析。丸藤は「会場入りした時から怖いと思いますよ」。キャリアも実力も余裕もあるベテラン勢にどう立ち向かうか、若い2人の闘いぶりが試合のポイントになる。

 清宮曰く「これはタッグマッチ。チームとしてぶつかってチームとして勝ちます」。稲村とは昨年12月、タッグ王座に挑戦してもいる。丸藤&秋山と違うのは“正規タッグ”であることだ。

 単に挑むだけでなく“勝つ”という意識が強いからこそ、清宮は「チームとして」と語ったのだろう。“怖い”秋山に対しても、彼らなら充分に闘えるのではないか。

文/橋本宗洋

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