11年ぶりの開催となるプロレスリング・ノアの日本武道館大会は、緊急事態宣言延長の中で16:30開始という変則的な時間設定になった。
平日の夕方、それでも熱心なファンが数多く詰めかけた武道館。その第1試合では新鋭・岡田欣也がベテランの齋藤彰俊に挑んでいる。
試合は序盤から岡田がアグレッシブに蹴りを連発していく。さらにサイドスープレックスで投げることにも成功。しかし齋藤はラリアット一発で倒すと得意技デスクロークを連発していく。
さらに齋藤は思い出の地、武道館で盟友バイソン・スミスの得意技であるアイアンクロ―・スラム。そして必殺技スイクルデスでフィニッシュ。期待の新鋭を「ノア武道館」の歴史を知る齋藤が圧倒する勝利だった。
この第1試合に象徴されるように、今回のノア武道館大会は歴史と現在が交錯するもの。PPV中継にはレジェンド解説として天龍源一郎、田上明の両氏が登場し、交代で解説を務めている。
この第1試合では田上氏が旧知の齋藤の闘いぶりに「若いねぇ」と感嘆。プライベートで食事をした際のエピソードを披露するなど、レジェンドらしい解説でもファンを楽しませている。