『しくじり先生 俺みたいになるな!!』(テレビ朝日系)に、麒麟の川島明が登場し、「スーパー戦隊シリーズ」から学ぶ「マンネリを打破するためにしくじらないための授業」を行った。
▶︎動画:麒麟・川島明、迷走していた過去 王道漫才路線前に作った「4分間伏線だけで終わるネタ」
番組には“担任役”としてオードリーの若林正恭、“生徒役”に平成ノブシコブシの吉村崇、ハライチの澤部佑、日向坂46の加藤史帆、タレントの井桁弘恵、純烈の酒井一圭らが出演。
1975年にスタートし、子どもたちから人気を集めた「スーパー戦隊シリーズ」。1990年代に入るとその勢いは落ち着き、マンネリ化して視聴者に飽きられていた。とくにシリーズ24作目の『地球戦隊ファイブマン』は、「敵のボスがポンコツ」などの新要素を加えたものの、裏目に出てしまい、歴代最低平均視聴率1.8%を記録した。
このしくじりから、川島は「マンネリ脱却とはいえ、本質を変えてはいけない」と分析。これは芸人の世界にも通じるそうで、麒麟もネタ作りで迷走した時期があったという。
M-1グランプリ2001の決勝に進出した麒麟は、「前半2分半フリで、後半2分半で全部回収する」という変わったネタを披露。するとこれがウケたため、同じ構造のネタをたくさん作ったという。しかし、迷走の末に出来上がったのは、「4分間伏線で終わる」という謎のネタだった。
澤部は「何も回収しないで?」と爆笑。川島は「ネタ終わりのトークコーナーで回収しました」と明かし、笑いを誘った。
視聴率の低迷から脱却できず、苦闘していた制作陣は、マンネリ3年目には原点回帰にシフトチェンジ。超王道の戦隊モノ『恐竜戦隊ジュウレンジャー』を制作した。すると、これが大ヒット。アメリカでリメイクもされ、世界で見られる作品となった。
川島は「思い切って挑戦したからこそ、それまで見えなかった新しい道が見えた」と分析。麒麟はその後、王道漫才路線に軌道修正。マンネリを脱却し、現在に至っている。