悶絶のヒザ、バックブローと流れるような連続攻撃に視聴者から「格ゲーみたい」「すごいフルコンボ」という声があがった。
2月22日に「Road to ONE:4th Young Guns」で行われたキックボクシングルールの一戦で、有井渚海が平松侑に2ラウンドで圧巻のKO勝利。ONE Championshipの登竜門として展開してきた「Road to ONE」において昨年に続き2連勝を飾り、18歳 vs 19歳の同世代対決を制した。
恋愛リアリティーショー「恋する 週末ホームステイ」への出演で注目を集める有井は、新空手全日本大会優勝など、アマチュアからRISE参戦したプロ転向まで6勝1分と負け無しの19歳。昨年の「Road to ONE:3rd」では黒田直也を2ラウンドにKOで沈めインパクトを残した。対する18歳の平松もアマチュア6冠、キックボクシングINNOVATIONバンタム級王者と若くしてムエタイ/キック期待のホープだ。
オーソドックスの有井とサウスポートの平松、序盤は両者の探り合いでローとミドルの蹴りが交錯する展開。ムエタイベースの平松の距離感、さらに独特のゆったりとした間合い、前蹴りに対して、有井は強引に距離を縮めて早い展開を仕掛けるも決め手なく1ラウンド終了。
2ラウンド、開始とともに近い距離から連打を見せた有井。自分の距離で勝負したい平松だが、ボディ、ヒザと効果的な攻撃を組み立てる有井のプレッシャーに後退する。ラウンド中盤には、有井がヒザでスリップぎみのダウンを奪う。
試合再開後、平松が左ミドルを空振りしたところに有井がすかさず右ロー、突き刺すように強烈な右ヒザをボディに打ち込むと、平松はリングに両手をついて“くの字”の状態でダウン。ジワジワと効いたか、間を置いてしゃがみ込む姿にダメージの大きさがうかがえる。
ABEMAの視聴者からも「効いたな」「ボディ痛そう」「このヒザは凄いな」という声。何とか気持ちで立ち上がった平松が前蹴りやミドルと反撃に出るが、最後は有井がワンツー、ボディ、バックハンドブローと一気にまとめて3つ目のダウン。流れるように繰り出されたスピード感のあるコンビネーションに視聴者からは「格ゲーみたいなバックブローだった」「すごいフルコンボ」など驚嘆の声が寄せられる圧勝だった。
有井は試合後、自身のSNSで「2R KOで勝ちました!王者狩りやったりました!」と力強い言葉でファンに勝利を報告。その言葉どおり、昨年のDEEP KICK王者・寺山遼冴に続き、今度はINNOVATION王者の平松にも勝利し無傷の8戦無敗。「Road to ONE」でも2連勝で世界へ向け足がかりとなる勝利は、2021年、自身が主戦場とするRISEでのブレイクを予感させる“有井劇場”だった。