あわや“同時”ノックアウトの衝撃決着 戦慄の“ヒジ”に解説絶句「体がシビれちゃってる…」
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 リング中央で両者の強烈な打撃が交錯。あわや“同時”ノックアウトに見えた衝撃決着に視聴者が騒然とする場面があった。試合を決めたのは、リプレイ映像で明らかになった、左フックに合わせて飛び込み気味に顔面を打ち抜いた戦慄の“フライング・エルボー”だった。

【映像】あわや“同時”のKO決着

 3月5日に配信されたONE Championship「FISTS OF FURY II」。マーク・フェアテックス・アベラルド (ニュージーランド / フィリピン)とエミリオ・ウルティア(アメリカ)との試合で珍しいKOシーンが飛び出した。ヒジの使い手であるアベラルドがカウンター気味に放った“切り裂くような”右ヒジでの一撃KOに、解説と視聴者がどよめいた。

 直近2連敗中のアベラルドだが、ABEMAで解説を務めた大沢ケンジが「ヒジが上手い選手」と指摘したとおり、切れ味鋭いヒジでの攻撃が魅力。2年前の竹中大地戦では、劣勢の展開を右ヒジ一撃で大逆転。竹中の目尻をパックリと切り裂き、TKO勝ちを収めインパクトを残した。対するウルティアは、強豪との対戦続きだったフェザー級からバンタム級へ階級を変えての初陣となる。

 試合は序盤から小柄だが筋骨隆々の“タイソン”ことアベラルドが右のカーフ・キックを軸に前に出る。対するウルティアもコンビネーションとカーフで応戦する接近戦が展開された。

 お互い距離を探り合うなか、1ラウンド後半、アベラルドは相手をケージ際に追い込み右を当て得意のヒジの連打。2発、3発と顔面にエルボーをたたき込むとウルティアはフラフラだ。さらにアベラルドが得意とする縦ヒジも飛び出すなど、一気呵成にKO寸前まで追い込んでみせた。

 2ラウンド、ダメージで腰が引けている相手のパンチをかいくぐってアベラルドの左右の強烈なパンチが炸裂する。当初は不利と見られた8センチの身長差を物ともせず、前に出て仕留めにかかる。劣勢に陥ったウルティアも距離を取りながらパンチをまとめるが、力はない。苦しまぎれのタックルも切られてしまい、万事休すといったところだ。

あわや“同時”ノックアウトの衝撃決着 戦慄の“ヒジ”に解説絶句「体がシビれちゃってる…」
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 問題のKOシーンは2ラウンド後半に起こった。勢いよく飛び込んだアベラルドに対して、カウンターを放ったウルティア。クロスカウンターで両者の打撃が交差すると、先に前のめりに倒れたのはアベラルド。続いて、ほぼ同時にウルティアも後ろにゆっくりと崩れ落ちるダウンを喫した。

「両者ノックアウトか?」と思った次の瞬間、アベラルドがすくりと立ち上がり、大の字のウルティアに左パウンドの追撃を振り下ろそうとすると、レフェリーが体を投げ出して間に入り試合とストップした。

 予想外の展開に「え? どっち? 何があった…」と大沢が声を張り上げると、ゲスト解説の長谷川賢も「右と右の交錯で両方当たったぽいですね」とまだ状況が掴めていない様子。

 スロー映像が再生されると、アベラルドの鋭い右ヒジがウルティアの顔面を捉え、ウルティアの動きが一瞬にしてフリーズ。その後、ゆっくりと後ろに崩れ落ちる様子が確認できた。

 あわや“同時”ノックアウトのKOシーン、さらに“戦慄のヒジ”に対して視聴者からは「何だ…あのヒジは」「左にヒジのカウンターかよ」「スーパーマン・エルボーだ」など、驚きの反応が殺到。大沢も「フライング・エルボーですね!(ウルティアは)体がシビれちゃってる…」と絶句していた。

【映像】あわや“同時”のKO決着
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