将棋の棋王戦五番勝負第3局が3月7日に行われ、渡辺明棋王(名人、王将、36)と糸谷哲郎八段(32)に133手で勝利した。これでシリーズ成績は渡辺棋王の2勝、糸谷八段の1勝。渡辺棋王が、9連覇に王手をかけた。
序盤から糸谷八段が横歩取りの新手を見せたが、形勢は早い段階から渡辺棋王のペースに。それでも中盤、終盤に向かうにつれて、中継していたABEMAの「SHOGI AI」では、渡辺棋王の勝率が高いと示したものの、対局者本人は混沌とした局面だと感じたまま進行。力戦、粘りに定評がある糸谷八段の将棋に、最後まで悩み続けながらなんとか勝利を収めた。
渡辺棋王は対局後、「新手で来られて、わからないと思って指していました。すんなり勝てないなと思って、わかんなくなっちゃいました。(終盤は)ちょっと逆転されちゃったなと思っていました」と、苦戦だったと振り返った。9連覇にあと1勝と迫ったことには「日程的にはすぐなんで、流れを切らないように頑張りたいと思います」とコメント。17日に行われる第4局に、この日の辛勝をつなげると語っていた。
(ABEMA/将棋チャンネルより)