20日に『格闘DREAMERS』が放送され、「“どつき合い”が金になる」と非日常の格闘の世界にひかれ、舞い戻ってきた元東洋太平洋ランカーがスパーで言葉どおりの豪快KOを披露。サバイバルのオーディションで存在感を見せつけた。『格闘DREAMERS』とは、波乱万丈の人生を生きる金の卵たち=DREAMERSが、LDH martial artsとの契約を目指してサバイバルする格闘オーディション番組だ。
一次オーディションを通過した者のみが参加した二次オーディションでは、17名の参加者が2泊3日の合宿を敢行。総監督はDREAMフェザー級元王者・高谷裕之で、ヘッドコーチはUFCでタイトル挑戦の実績を持つ岡見勇信が務めた。
朝から夜まで走り込み、スパーリング、寝技練習などが立て続けに行われた過酷な合宿について「成長できてるから、やっててしんどいというよりは楽しいほうが勝ってました」と語るのは入口裕貴。プロ戦績14戦10勝、元OPBF東洋太平洋ボクシングスーパーバンタム級7位と、プロでの実績を持つ参加者だ。
ボクシングの最後の試合は東洋太平洋タイトルマッチで、結果は8ラウンドTKO負け。これを最後に2年近く現役を退いていた入口だったが「言い方悪いですけど、めっちゃ“どつき合い”したくなってきて(笑)」「ほんまに中毒です」と、闘争心を露わにした。
また「あの世界は常識じゃない」と、格闘技の世界は常識外の世界だと語ると「普通の人が外でやったら捕まるようなことがあの世界でやったら褒められて、お金稼げて、人気が出て生活するみたいな非日常、抜け出せない」と、再び舞い戻ってきた理由について語った。
「プロの厳しさを経験しているのは僕だけなので、そこは負けたくない」と気を吐いた入口は、合宿の朝、昼、夜の3部練習後に実施された打撃スパーリングで“喧嘩師”の源浩宗と対決。初手の攻防を見た武知海青(THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)は、その迫力に思わず声を上げた。
入口はローキックからパンチといったコンビネーションも披露。ガードを下げた状態でジリジリとプレッシャーかけると、左ボディからの右フックがアゴにヒット。その後、左フックをたたき込んで源からダウンを奪って見せた。
豪快なKO勝利を飾った入口は「やっぱり打撃は僕の強みにしていかなアカンし、フィニッシュが組み立て通りにいけたんで良かったです」と手ごたえを感じている様子だった。