「被害者になる子供減らして」ひろゆき氏 “キラキラネーム論”に物議 ツイートの真意は?
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 2ちゃんねる創設者・ひろゆき氏のツイートが物議を醸している。

「読めない名前の子供は遺伝により頭が悪い可能性が高い」。これは3月17日に投稿された、2ちゃんねる創設者・ひろゆき氏のツイートだ。

【映像】光宙(ぴかちゅう)、黄熊(ぷう)、男(あだむ)…“キラキラネーム”の例 ※11分ごろ~

 ツイートのきっかけは元YouTuberのワタナベマホト容疑者の逮捕だ。報道された本名がネットでも話題になった。

 読めない名前、いわゆるキラキラネームは「頭が悪い可能性が高い」とツイートしたひろゆき氏に、ネットでは「今は読めない名前も多いけど全員バカって言いたいの?」「いわゆる普通の名前で犯罪している人間もたくさんいる」「キラキラネームの子供の犯罪を名付け親に紐づけるのはおかしくね?」などの声が殺到。

 今の率直な気持ちについて、ニュース番組「ABEMA Prime」に出演したひろゆき氏は「今も特に変わっていない。可能性が高いと言っているだけで『キラキラネームは頭が悪い』とは書いていない。“可能性が高い”と“キラキラネームは頭が悪い”の文章の違いをわからない人が噛みついている」と話した。

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「過去、文部科学省が行った10万人規模の調査で、母親の学歴と子供の成績は相関する結果が出た。親の収入や学歴が高いほど、児童生徒の学力が高い。これは数値として出ている。ある程度、頭の良さと収入は比例するし、子供の成績も比例する。遺伝と環境の両方で説明がつくので、間違ったことを言っているわけではない」

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 知能は遺伝だけで決まらず、環境や偶発的要因など複合的な要素で成り立つ。また、遺伝や環境がどのように知能を作り上げるのかはさまざまな研究データが存在する。ひろゆき氏の「読めない名前を付ける親は頭が良くない」という踏み込んだ発言に対し、京都文教大学教授の小林康正氏は「少し誤解を生んでいる」と話す。

「ほとんどの子供は親が名前を付けている。そうすると知的な環境や背景が名前に反映されている。名前から親の文化的な資産を継承していると十分考えられる。(ひろゆき氏の主張は)間違ってはいないと思うが、投稿の中で『読めない名前』と言ってしまっているところが、少し誤解を生むと思う。そもそも日本語の表記で名前が読めないことはある」

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 また、小林氏は「問題なのは90年代以降、いわゆる、読めない名前全体をキラキラネームという形で定義してしまって、その名前への批判が起きている」と問題点を指摘した。

 一方、ひろゆき氏はキラキラネームのデメリットにも言及し、「例えば、泡姫と書いて“アリエル”と読むような名前だったり、その人が就職の面接に来たら、対応した人は『ちょっとおかしそうだから落とそう』と思う確率は上がる(と思う)。同じくらいの能力であれば、キラキラネームの人ではなく、普通の名前の人を採用する会社の方が現状は多いだろう」

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「子供にデメリットがある状態で世の中に出す親は、僕はあまりよろしくないと思っている。キラキラネームで変な名前を付ける親が減れば減るほど、困る子供は少なくなっていく。変な名前を付けるのはよくないという風潮をちゃんと作って、被害者になる子供を減らした方がいい」

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 ファッションモデルのギャビー氏は「私の周りには、それこそ漢字で心愛(ここあ)って子もいるが、みんな名前にそんな風(ネガティブ)に思ってはいない。逆にみんなと違った名前を付けられて"個性がある"思って誇りを感じている人もいる」とひろゆき氏に反論。

 WEBクリエイターのシモダテツヤ氏は「これに答えは出ないなと思うが、子供がキラキラネームでいじめられたりとかを生んだ時に親は想像しないとダメだと思う。それでも名付けたいのなら強い気持ちもあるし(子供が)説得できる説明もできるだろう。それを持っていなくて、“なんかこの字面カッコいい”とかの名付けでは弱いのでは?」と疑問を投げかけた。

 以前から賛否両論を呼んでいる“キラキラネーム論争”。名前を付けた"親の願い"と名付けられた"子供の想い"。両者の気持ちをよく考えたうえで議論を進める必要がありそうだ。

ABEMA/『ABEMA Prime』より)

【映像】賛否両論! ひろゆきと考える“キラキラネーム”メリットとデメリット
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