"波乱万丈の人生を生きる金の卵たち=DREAMERS"が、LDH martial artsとの契約をつかみ取り、自らの人生を変えるべくABEMALDHが始動させた格闘オーディション番組『格闘DREAMERS』でのサバイバルに挑んでいる。

 番組のテーマは「拳でつかみたい、夢がある」。とはいえ、厳しい生き残りをかけ、目の前に訪れる数々の試練を乗り越えた先に、思い描いていた夢は果たして存在するのか…。そこで夢を叶えるべく格闘の世界に飛び込む若者が増えるいま、日本の格闘シーンの一線で活躍する選手や関係者に、「格闘技に夢はあるのか?」という共通のテーマをストレートに投げかけるリレー形式のインタビューを実施。第2回目はK-1やRIZIN、YouTubeなどで活躍する皇治選手。気になる彼の答え、胸の内とは――。

― 皇治さんは「格闘技に夢はある」と思いますか?

格闘技、夢ありますよ。金稼げるでしょ、モテるでしょ!

― 格闘技に夢や憧れをいだいたきっかけは

うーん…シンプルに「拳で稼ぐ」ってカッコよくないですか? 生まれてきたまま、何の道具も使わずに、グローブだけをはめて金を稼げるって男のロマンやな、って。そういうのを感じて目覚めましたね。小学校で書いた日記に「格闘技で金稼いで、有名になる。K-1ファイターになる」って書いていましたからね。チビの時からそう思ってましたね。

― Twitterにもよく「成り上がってきた」って書かれていますが、昔から今の自分の姿を想像していましたか

もっと若い時にこうなりたかったですけどね。その意味では時間をロスしました。ただ、こうなることを想像して、妄想しまくってた。リング上からのファンに対するコメントも「こうなったらこう喋る」みたいなのもむっちゃ考えてました。身につける時計に関しても、ええ時計をつけるまではつけないって決めてて、26歳でK-1に出るまではほんまに稼げなかったんで一切しませんでした。ただ、一丁前の時計買えるようになった今は買いまくってますけど(笑)。あと「名言」みたいなのも考えてましたよ。SNSとかに自分がポエムみたいの書くじゃないですか? ああいうのも、小さい時から手紙に書いて、メモに書いてました。「こういうことを言ったら感動するやろな」とか「こういうことを言ったらかっこええやろな」とか。

― たくさんの妄想のうち、何割くらいが実現しました

どうだろうなぁ…まぁ、でも自分は格闘家として、格闘技で王者になりたいというよりは「本当に稼ぎたい」「名前を売りたい」という一心だった。その手段が格闘技だったから、その意味ではもう名前を売ったし、金も稼いだんで、満足はしてないけど、ある程度はやったかなって。

― これまでに一番しんどかったことは

11年…26歳でK-1のリングに上がるまで11年かかったんで。俺、デビュー戦のファイトマネーが1万2千円ですよ。「そんな1万2千円しかもらってない奴がどうやってこの世界で稼いで飯を食っていくんだ」って無茶苦茶に笑われました。本当にキャバレーみたいなところで試合してたんで。挫折しかなかったです…ほんまここまで。それでも、自分で言った事をやらないと男としてカッコ悪い。こんなビッグマウスだから引けないじゃないですか? そこら中で自分の夢を語りまくったし、「俺はこんな時計つけて、あの車乗って、女にモテるようになって」って言いまくってたんで、それで何の結果も出せず名前も売れず、格闘技やめましたって言ったら、生きていけないなって。だから、逆に言えばやるしかなかった。

― プロになってから、有名になることはとても難しい。どのように成功を

ほんまに…自分のことを自分で理解している天才というか、那須川天心くんとか、そういう才能が自分にあったわけじゃなかったから。ならば違う方法で名をあげるしかない。エンターテインメントを作るしかないと自分で思っていて。だから批判もすごくされたけど、パフォーマンスにもすごく集中しましたね。人がしないことをしようと思ったりしながら行動しました。そんなこんなで、後楽園ホールで戦う立場からステップアップをしましたかね。俺より強いヤツはいっぱいいると思うんですけど、俺よりチケット売れて、俺より集客できるヤツは本当にいないと思う。そういうところが、自分の売り方というか、誇りにしているところ。

― 武尊や那須川天心、もちろん皇治さんも含めて人気選手が出て、その背中を追うキッズたちがたくさんいる。その子たちを見ていてどうですか

真似はしちゃいけないですよね。俺は誰の真似もしないでここまできたし、俺だけのキャラを確立させたんで。プロを目指すなら、自分のやり方で盛り上げればいい。誰かの悪口を言うのが全てではない。プロが記者会見で「頑張ります」だけではしょうがないんでね。視聴者とかファンがいて盛り上がる世界なので。ファンを一番に考えて欲しいですね。殴るだけじゃ、絶対メジャーにはならないんで。野球にもサッカーにも負けたくない。俺は格闘技がメジャースポーツを超えるジャンルになってほしい。だから嫌われようがギラギラ金使ってるのを見せて、サッカーや野球に負けないくらい稼げるんだということを子どもたちに見せたい。稼げないスポーツを目指そうと思わないですからね。

― 自分の今の時点での夢はどうですか?

今の俺は、RIZINに来て、同階級とやっていないので。俺は強いんだって言うのを見せたいなと。今までは結構盛り上げる時期だったんだけど、いや勘違いするなと。実力でやってもそこらへんのやつには負けへんぞって言うのが今のモチベーション。天心くんとやりましたし、五味選手とも殴り合って、そう言うぶっ飛んだこともやったんで、あとはもうね、RIZINのファンを納得させるような結果を出したいですね。

― 格闘技の後の夢もありますか

そうですね…ざっくりしているんですけど「皇治って格闘技してたっけ?」って言われたいんですよ。その時を輝いて、金持ちになりたいんですよね。格闘技をしてたことを忘れられるくらい、おっきな男になりたいと思ってますね。青年実業家になりたいんですよね(笑)。めっちゃアホなんで、中卒なんで。学力はないので、格闘技でいろいろな人に出会わせてもらった、それが自分の「資格」だと思っている。まだ先ですけど、いつかリングを降りたら「格闘家・皇治」は封印して、いろいろなチャレンジをしたい。「皇治ってそんな痛いことしてたの? 今死ぬほど金持ってんのに」ってなりたいですね。

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