27日に『格闘DREAMERS』が放送され、THE RAMPAGE from EXILE TRIBEの陣とRIKUが、オーディション挑戦者に自身の経験に基づく熱いアドバイスを送った。ダンスやボーカルの壁にぶつかってきた2人の血の通った言葉に、視聴者からも多くの反響が寄せられた。『格闘DREAMERS』とは、DREAMERSがLDH martial artsとの契約を目指してサバイバルする格闘オーディション番組だ。
二次オーディションとなる2泊3日の合宿の2日目の終了後。練習場には総監督を務める高谷裕之、ヘッドコーチの岡見勇信に加えて、THE RAMPAGE from EXILE TRIBEの陣、RIKUの顔ぶれが並んだ。
高谷は練習風景を見ていて感じた“脱落候補者”たちを呼び出して発奮を促すことに。今回呼び出す参加者は「実力が足りないこともそうなんだけど、準備が足りていなかった」という印象を受けたという。過去の実績や実力はありつつも、練習姿勢では手を抜いているような印象を受ける参加者たちに注意し、最終日を前に気合を入れ直してもらおうという算段だ。
そんな「脱落候補者」として最初に呼び出されたのは、意外にもプロ戦績14戦10勝、元OPBF東洋太平洋ボクシングスーパーバンタム級7位と、プロでの実績を持つ入口裕貴。高谷は開口一番「正直、初日のランニングから“付いて来れない感”があるよね」とピシャリ。「フィジカルもそうだし、準備が全然足りてない。寝技の準備もしてなかったし、そういうところで俺的に一番厳しいかなと思ってる」と、脱落最有力であることを告げた。
高谷が「なにか2人からあれば」と振ると、陣は神妙な面持ちで「多分……経験がある人だからこそ、自分の中に入ってしまう心の余裕とか隙間みたいなもの。それを埋めるという作業がすごく大事なんじゃないかな」とコメント。
自身の体験談としてオーディションを受ける際に、長年のダンスの経験による「自信」が「余裕」となってしまい、そこを見抜かれてしまうこともあったと振り返る。「全身全霊でやること、このオーディションにおいては格闘技に没頭することが、一番合格に近くなる道かなと思う」とアドバイス。「そこは忘れずに頑張っていただきたいなと思うので、(合宿)ラスト頑張って下さい」と激励の言葉を送った。
“脱落候補者”には、さらに名津井颯、阿部隼人、宇佐美 正 パトリック、八木敬志の名前も挙がる。高谷、岡見から技術面・メンタル面での指摘が行われた後、陣とRIKUはそれぞれの歩んできた道を振り返り、参加者たちに語り掛けた。
準備不足を指摘され、初日のランでも1人だけ周回遅れをとった八木に対し、陣は「僕はオーディションの時期が一番つらかった。その経験って今になって活きてくる」と話しかけ、「どこかで抜いてしまってもし落ちたら、すごく八木君が後悔してしまう」と寄り添う。後悔のないように全力で取り組むことで、「どっちの道に行っても輝かしいものにしてくれる」と励ました。
スパーリングで連敗した阿部に対してRIKUは「勝てない自分にああだ、こうだってなるんじゃなくて」と、結果を悔やむのではなく、自分の実力を知ったうえでどのように勝ちに行くのかを考えるのが大事だと伝えた。そして、「自分自身のために頑張っていいと、僕は思います」と、背中を押す。
実力は申し分ないものの、メンタル面での弱さを指摘された宇佐美。彼に対して陣は自身のオーディションを引き合いに出し、「僕が受けたオーディションでは、ダンスが上手い人はなんぼでも落ちていってたから、『上手いだけじゃないんやな』って僕は改めて身が引き締まった」と、過去の経験を踏まえてアドバイス。「自分がどうなりたいかをもう一回考えて、何のためにそこにたどり着かなきゃいけないのかを考えたら、おのずと自分の弱い部分がなくなる」と、道を示した。
陣とRIKUによる真剣な言葉の数々に、視聴者からは「陣さんの言葉に重みがある」「2人とも素敵なメッセージだな」「泣かせにきてる」などのコメントが寄せられていた。