これぞ超早指しの緊張感 残り数秒の戦いに一流棋士の手がプルプル ファンも「熱い」「こっちが疲れる」と大興奮/将棋・ABEMAトーナメント
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 これこそが超早指し戦の醍醐味だ。プロ将棋界唯一の団体戦「第4回ABEMAトーナメント」への出場権をかけたエントリートーナメントの模様が4月3日に放送された。関東Bブロック準決勝で塚田泰明九段(56)と松尾歩八段(41)が対戦。持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算という独特の超早指しで、大熱戦を繰り広げた。両者、プレッシャーからか指の震えも止まらない状況に、視聴者たちも「熱い」「こっちが疲れる」といった声が相次いだ。

【動画】駒を持つ手が震える様子(3時間10分ごろ~)

 プロの将棋界で行われる公式戦では、持ち時間を使い果たしても、多くが1手60秒未満、最短でも1手30秒未満で指せばよい。ところが同大会のルールは、指せば5秒は増えるものの、終盤に入りぎりぎりまで時間を使ってしまうと、10秒未満で難解な局面を指し続けるという緊迫の状況がずっと続くことになる。それゆえ、大逆転のドラマが度々起こるルールであることも、棋士やファンの間で有名だ。

 本大会を前に行われたエントリートーナメントでも、その魅力が存分に発揮された。塚田九段のペースで進んだ対局は、終盤に入り混戦模様に。松尾八段の攻防の角打ちなどもあり、息詰まる最終盤になった。ここで響くのがチェスクロック。残り時間が少ないことを告げる「ピッ、ピッ…」という音の重圧を感じてか、両者とも思わず駒を落としてしまい、あわや切れ負けというシーンも。また両者とも駒を持つ手が震え続け、極度の緊張が続いていることが見て取れた。

 これには視聴者も大興奮。「超おもしろい」「すごかった!」「すごい攻防だった」「プルプルだったもんね」と、究極の早指しを堪能した様子だった。

◆第4回ABEMAトーナメント 前回までは「AbemaTVトーナメント」として開催。第1、2回は個人戦、第3回からは3人1組の団体戦に。ドラフト会議は14人のリーダー棋士が2人ずつ指名。残り1チームは、指名漏れした棋士がトーナメントを実施、上位3人が15チーム目を結成した。ルールは持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。チーム同士の対戦は予選、本戦トーナメント通じて、5本先取の9本勝負。予選は3チームずつ5リーグに分かれて実施。上位2チーム、計10チームが本戦トーナメントに進む。優勝賞金は1000万円。
ABEMA/将棋チャンネルより)

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