「レフェリーがなんとか…」実況愕然、開始1分の“反則”裁定に波紋
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 試合開始直後に浴びせたパウンドの連打が“後頭部への攻撃”と判断され、まさかの反則裁定に。注目の一戦で起こったまさかの結末に、実況アナが「レフェリーがなんとかできませんでしたか…」と本音をポツリ。視聴者からも賛否が寄せられ、ネットは一時騒然となった。

【映像】問題のシーン

 4月8日にシンガポールで開催されたONE Championshipの大会「ONE ON TNT I」。注目を集めたエディ・アルバレス(アメリカ)とユーリ・ラピクス(モルドバ)の一戦は、アルバレスの後頭部への攻撃により1ラウンド1分3秒、試合がストップ。中断を経てアルバレスの失格が宣告されると、反則攻撃の有無やレフェリー判断など、視聴者から賛否が飛び交う波乱の決着となった。

 近年、“打たれ弱さ”が指摘されている37歳のベテラン、アルバレスだが、元Bellator~UFC王者など、実績や知名度の高さは申し分がない。北米のゴールデンタイムに合わせたONE初の試み「ONE ON TNTI」で、“顔役”の一人として満を持してセミファイナルに登場した。一方、チャンピンのクリスチャン・リーに挑戦して初の敗戦を喫するまで、怒涛の14連勝という記録を打ち立てた対戦者のラピクスは現在、ONEライト級ランキング2位の有望株である。

 序盤、じわりとプレッシャーをかけるアルバレスがケージ際のタックルでテイクダウンをとると、座った状態のラピクスに右のパウンドを連打。防戦一方となったラピクスが、後頭部を抑えて何やらアピールをすると、レフェリーが「後頭部への攻撃」を宣告して試合が中断した。

「レフェリーがなんとか…」実況愕然、開始1分の“反則”裁定に波紋
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 このジャッジにABEMAでゲスト解説を務めた青木真也と和田竜光は、現役ファイターとしての立場から「これはおかしい」と疑問の声を上げた。スロー映像ではアルバレスがラピクスの耳の後ろから後頭部付近を連打しているが、青木は「理屈上は判るが、これは言わんでしょ。ファイターは流すし、貰っている方も流しますよね」と持論を展開すると、青木の意見に頷いた和田も「あの位置だと気にしないですね」と続いた。

 この一連の攻撃、ジャッジに対して視聴者も一斉に反応をみせる。「反則?」「側頭部じゃないの」「首を殴ってる」といった疑問の声もあれば「完全に後頭部」など意見が二つに割れ、中には「(ラピクスは)耳を隠していた」「わざと後頭部を見せている」など、ラピクスのガードに問題があるという指摘も。さらに「レフェリーは一度、注意するべき」とレフェリーの捌き方に問題があるという声まで上がった。

 反則を指摘されたアルバレスは、正式なジャッジが下されるまでの間、ケージにもたれ掛かるように座り込んで途方に暮れていた。間もなくレッドカードが提示されアルバレスの反則負けが宣告されると、注目の一戦は、よもやの結末で幕を閉じた。

 予想外の結末に実況の西達彦アナウンサーも驚いた様子で「レフェリーがなんとかできませんでしたか…」とポツリ。これに対して、和田は「(本来なら)レフェリーが一発目を入れたときに“ダメだぞ”と注意して、そのまま打ち続けたりすると反則が取られるんですよ」と自らの経験を語ったが、今回の場合はレフェリーの指摘の最中に連打が続いた“グレーな状況”であったことも判断を難しくさせた。

 試合後、アルバレスは「レフェリーから見えない位置だったが、頭の横を殴ったつもりだった」と反則、さらに故意ではないことを主張。一方、ONEのチャトリ・シットヨートンCEOは公式SNSで「3回ほど映像をみてエディが4、5回後頭部に攻撃していた」と改めて反則であったことを指摘したうえで「(アルバレスは)見えていなかった。絶対にわざとではないと分かっている」との見解を示すと「ユーリは安定した状態だ」と述べた。

(C)ONE Championship

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