「誰といるときとはこうとか、みんなでいるときはこうとか。それぞれに対する反応は違う」1つの役を通して、人には様々な表情があると改めて感じさせてくれる俳優がいる。成田凌の生み出すキャラクターはリアリティの塊だ。
 映画『くれなずめ』が4月29日(木・祝)より公開される。メガホンをとったのは、ドラマ「バイプレイヤーズ」シリーズや映画『アズミ・ハルコは行方不明』 『アイスと雨音』など手掛けた松居大悟監督。同作は松居監督の実体験をモチーフに書かれた舞台劇を映画化したもので、友人の結婚式で余興を披露するために久々に集まった高校時代の旧友たちの、結婚式の“披露宴から二次会までの狭間”を描く。成田は同作で、友人グループの中で存在感は薄いが、いるとホッとする、愛されキャラの主人公・吉尾を演じている。