そんな素朴な疑問に、人気回転寿司チェーン店やマナーの専門家が回答。ネットからは「知らなかった」「なるほど」といった驚きの声が上がっている。
事の発端は、回転寿司が好きだというお笑いタレント・千原ジュニアのこんな疑問だった。後輩などを連れ入店した際、自身は4人掛けボックス席で必ず奥のレーン側に座るという。しかし、レーン側は注文や流れてきた品物を取り分けるなど、意外に雑用が多い。そんなこともあり「後輩が食べにくい。ガンガン頼まれないから」という千原ジュニアの気遣いに、この検証は端を発している。
ボックス席がある回転寿司店20社に取材依頼をした結果、取材に応じてくれたのが東京・銀座の『廻転とやま鮨 銀座』。本店は北陸の富山県にあるこの店は、都内ではあまり味わうことの難しい新鮮な魚介を取り扱うことで人気だ。
取材に応じた同店の押切涼さんは「確かに…ちょっと考えたことがなかったですね」と戸惑いつつも「奥に行けば行くほど作業が多くなる。居心地の良さと作業の多さが相反している」と私見を述べた。また、業界大手のチェーン店で東京・西東京市にある『無添くら寿司 田無駅前店』。広報部の辻明宏さんによると、この上座問題はくら寿司の社内でも問題になっていたのだとか。
そして、双方が考える回転寿司ボックス席の上座は、同じ位置という回答が得られた。詳しくは通路から見ると奥のレーン側で、なおかつお寿司が流れてくるのを正面から見ることができる川上側だった。
『廻転とやま鮨 銀座』の押切さんは「通路側はドリンクなどを持ってくるときのスタッフの出入りが多い。ゆっくり落ち着いて座れるのがポイント。一番偉い人は自分が食べたいもの、食べさせたいものを自分で注文したいのではないか」と理由を説明すると、『くら寿司』の辻さんは「回転寿司として一番楽しい席はココ。ベルトの川上の方に座ってもらえると真正面から何が流れてくるのかが見える。これが一番選びやすいし、楽しみやすい。奥側に座ってしまえば、振り向かなければならない」と続けた。
両店の見解について、マナーの専門家である西出ひろ子氏は次のように答える。
「一般的に言われているマナーのルールからいくと奥のレーン側の席だが、回転寿司となると、レーンから来る商品が見える席が一番の上座。さらにその対面が二番目となりそうだが、そこには一番目下の人がそこに座る。レーンに近い側の人がお茶を入れたり皿を取ったりする。一番若手の方が上司の世話をするのがいい。二番目の方は上座の隣で、レーンから流れてくる品物が見える位置に座る。必然的に、残りが三番目の方となる」
一連の説明を聞いた千原ジュニアは「すごいね」と感嘆。その後は、タクシーの相乗りに伴う上座問題にまで話が及んでいた。(ABEMA『ABEMA的ニュースショー』)
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