来年4月に成人年齢が18歳に引き下げられることに合わせて政府が閣議決定した少年法の改正案。
 現行の制度では、家庭裁判所から検察官に逆送致され、成年と同様に刑事裁判で審理されるケースは殺人や傷害致傷などの重大犯罪に限られてきた。今回の改正案は、新たに18、19歳を「特定少年」と位置づけ、1年以上の懲役刑、もしくは禁錮刑になりうるケースを全てを逆送の対象とする、実質的な厳罰化方針だ。 ちなみに2018年の少年犯罪で検挙人数は約2万で、そのうち逆送されたのは9件に過ぎないが、この改正案を当てはめると、その件数は131件になる。