「僕たち弁護士は日弁連を辞められず、縛り付けられている」北村晴男氏と橋下氏が本音ぶちまける
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 10日にABEMANewsBAR橋下』に生出演した北村晴男弁護士と、橋下徹氏が「日弁連」について熱く持論を展開した。

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 「弁護士などの指導・連絡および監督に関する事務を行い、弁護士の使命である人権擁護と社会正義を実現するため様々な活動を行っている」という組織・日弁連(日本弁護士連合会)。全国52の弁護士会、弁護士および弁護士法人から構成され、北村氏も橋下氏も会員登録をしている。

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 ところが北村氏は「僕は『日弁連という病』という本を出したくらい、大嫌い。本で批判をしたら、友達に“お前、会員だったの?だって日弁連の出す声明とか見てたら、お前の考え方と真っ向から違うから”と言われた。“弁護士は全員が日弁連の会員なんだよ。会員にならないと仕事できないから仕方なく入ってるんだよ”と説明したが、世間の人は知らないんだ。言葉が難しいけれど、“強制加入団体”だから。

 制度としては悪くないけど、やることがおかしい。弁護士会の活動には、我々のような“ノンポリ”、つまり活動を積極的にリードしていこうとは考えていない人たちは参加しないので、自然と、“活動家”と言われる人たちが一生懸命やるようになる。すると、そういう声の大きい人たちの意見が日弁連全体の意見であるかのように出てしまう。弁護士は4万人もいるし、全員が違う価値観、政治的意見を持っているにも関わらずだ。それに腹が立つ。

 ついこの間も、東京弁護士会が死刑廃止の決議を取った。さすがに頭にきて、普段は行かない総会に出て、“ふざけんなよ、そんな決議をして、世間の人たちに東京弁護士会8000人の意見だと思われたら困る”とめちゃくちゃ意見を言った。教職員組合、日教組も同じようなところがあるけれど、任意団体だから、“こんな活動、嫌だ”と思った人は辞めていく。だから加入率も下がっている。だけど我々弁護士は仕事をする以上、日弁連を辞められず、縛り付けられている」。

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 橋下氏が「でも、その意見は採用されなかったでしょ?」 と訊ねると、北村氏は「それが、僕の本を読んだ若手が決議反対の運動をしてくれて、ギリギリ可決されてしまったが、競った。そこで僕は“何人が出席し、何票が賛成で何票が反対だったかという詳細を発表しなければ世間に誤解を与えるだろ”と言った。“そういうつもりはありません”と言われて、またカチーンときた」。

 これに橋下氏が「最高裁判所の裁判官は15人いるんだけど、2名は日弁連が推薦する“日弁連枠”になっていた。それを蹴ったのが安倍政権。“そりゃ違うだろ、選ぶのは内閣だ。日弁連が決めるんじゃない”と。そうしたら日弁連は大激怒。でも、事実上の慣行になっていたのかもしれないが、最高裁判事を選ぶのは内閣なんだし、日弁連に権限はない。でも、こういう話をしていると、“品位を害する”とか言われて、僕らの懲戒を…(笑)」と話すと、北村氏は「だから品位を害さないと言われる、ギリギリの話し方をしております」と笑いを誘った。(ABEMA/『NewsBAR橋下』より)

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