将棋の早指し棋戦・将棋日本シリーズ JTプロ公式戦の開幕戦にあたる1回戦第1局が6月12日に行われ、広瀬章人八段(34)が丸山忠久九段(50)に千日手・指し直しの末、89手で勝利した。広瀬八段は次戦、豊島将之JT杯覇者(竜王、叡王、31)と2回戦で対戦する。
【動画】「将棋日本シリーズ」一回戦第一局 丸山忠久九段 対 広瀬章人八段
広瀬八段の後手番で始まった一局は角換わり腰掛け銀で進んだが、82手目で千日手が成立。先後入れ替えての一局は、両者持ち時間を使い切っていたため、初手から30秒将棋に。丸山九段の十八番である一手損角換わりで進み、広瀬八段にとっては苦しい序盤、中盤を過ごしていたが、終盤に辛抱が実り逆転。最終盤には一気に突き放した。広瀬八段は「(指し直し局は)うまく駒組みができなくて失敗したと思いながら進めていました。最後はぎりぎり勝っているんじゃないかという感覚でした」と振り返っていた。
(ABEMA/将棋チャンネルより)