内閣不信任案否決、秋の解散総選挙までは“障害物競争”に? 野党議員から「ひとつでも躓いた場合はアウト」とも
番組をみる »

 3カ月の会期延長を拒否されたことを受け、野党4党は菅内閣に対する不信任決議案を提出したが、数で勝る与党の反対多数で否決された。

【映像】不信任案提出、なぜこの時期に

 内閣不信任決議案が提出された場合の対応について、自民党の二階幹事長は「直ちに解散する」と述べ、衆議院を解散するよう菅総理に進言すると野党を牽制。立憲民主党の安住国対委員長も「解散は受けて立つ。菅内閣のコロナ対策は本当に正しかったのか。国民に本当に問いたいと思う」と応じていたが、結局解散は見送られた。そのため、解散総選挙はオリンピック・パラリンピック後の9月以降となる見通しだ。

内閣不信任案否決、秋の解散総選挙までは“障害物競争”に? 野党議員から「ひとつでも躓いた場合はアウト」とも

 野党はなぜ否決されるとわかっていて内閣不信任決議案を提出したのか。テレビ朝日・政治部の鈴木良一記者は「秋までにある衆院選を睨んで政府与党との対決姿勢を鮮明にする狙いがあったが、野党は政策面で新しいものを打ち出せていないし、パフォーマンスという声が出るのは仕方ないと思う。立憲民主党の安住国対委員長は不信任決議案の提出後に『野党4党は全員解散を受けて立つ覚悟だ』と協調したが、野党一枚岩というわけではない。様々な意見があって、秋までには必ず衆院選がある中で『今やっても数カ月後にやっても同じだ。それほど変わらない』と話していた野党議員もいた」と話す。

 二階幹事長の「直ちに解散」という牽制に対して、実際に解散すると考えていた野党議員はそれほど多くなかったという。菅内閣の支持率は低迷し新型コロナ対策のワクチン接種が進んでいない中で、秋にかけてワクチン接種が進みオリンピックも無事に終われば政権の“成果”となる。そのため、「(今の)選挙は怖くない。ワクチン接種が進んだ後よりも、選挙は早い方がいい。すぐにでも解散してほしい」という意見もあったということだ。

内閣不信任案否決、秋の解散総選挙までは“障害物競争”に? 野党議員から「ひとつでも躓いた場合はアウト」とも

 二階幹事長は菅総理との会談後、「この時期で(解散は)常識的にはない」とも述べている。今後2、3カ月の解散はない見込みであることから、「政権与党にとっては“障害物競走”のようだ。ワクチンやオリンピックといった壁を一つひとつ問題なく超えていかなければならない。ひとつでも躓いた場合はアウトだ」と話す野党議員もいたようだ。

 では、次の衆院選で野党は勝つことができるのか。鈴木記者は「立憲民主党の関係者を取材すると、党が行った情勢調査の春ぐらいの結果ではあるが、衆院選が行われた場合には今の議席よりも30~40増えるのではないかと話していた。仮にそのようになれば、立憲民主党は衆議院と参議院で190~200議席を狙う数になってくるという楽観的な見方もある。一方で、本当に強い野党の議員はごく一部だけで、実際はこの空気のまま選挙に突入してもあと一息で勝てるという選挙区がほとんどで、紙一重だという見方を示している人もいた」と明かした。

ABEMA/『倍速ニュース』より)

首脳の中でポツン 菅総理の存在感は
首脳の中でポツン 菅総理の存在感は