誕生とともにひとりひとりに思いを込めてつけられる名前。6日、子どもの名前を巡って、ある調査結果が発表された。
東京理科大学の荻原祐二助教は、2004年から2018年までに生まれた新生児の男女4種類ずつ、それぞれ名前の表記、読み方の種類と割合を分析。結果、調査した全ての表記で、読みにおける種類の多さが明らかになった。
例えば「大翔」の場合、「ひろと」「はると」「やまと」「だいと」「たいが」「まさと」「たいと」「つばさ」「だいき」「おうが」「そら」「たいしょう」「だいしょう」「はるま」「ひろき」「たいせい」「たいし」「たいぞう」と、実に18種類もの読み方が存在しているという。さらに「結愛」にも14種類の読み方があった。
また、調査結果には発音や長さ、意味が大きく異なるだけでなく、本来その漢字に割り振られていない読みが当てられているなど、個性的な名づけが行われていた。
個性的な漢字の表記にとどまらず、一般的な表記であっても、初見で正しく読むことが難しい日本人の名前。今回発表されたこの調査では、日本人の名前の読み方が難しい理由として、名前に使用できる漢字の読みに制限がなく、ほとんどの漢字の読みが決まっている中国とは異なり、自由に読める点が挙げられるという。
発表ではこれらの研究で得られた知見をもとに、日本だけではなく、東アジアや東南アジアを含めた漢字文化圏における名前の特徴や、名づけの習慣の理解に貢献できるとしている。
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