福原愛さん離婚で注目“共同親権”日本への導入は?「母親と父親、両方が養育に責任を」
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 8日、卓球女子元日本代表の福原愛さんと夫の江宏傑さんが連名で離婚を報告した。

【映像】福原愛さんと江宏傑さんが連名で離婚発表(実際のコメント)

 2人は2016年に結婚。2人の子をもうけたが、今年3月に江さんによるモラハラ疑惑と福原さんの不倫疑惑が報じられ、離婚協議中であることが明かされていた。夫婦で協議した結果、今回、双方合意のうえで離婚が成立したという。現在台湾で暮らす子供たちについては、“共同親権”となり「少しでも子供達への影響を減らすことができるよう、それぞれ努力いたします」とコメントしている。

 日本では聞き慣れない“共同親権”の言葉。来月18日に『ニュースの未来』(光文社新書)を上梓するノンフィクションライターの石戸諭氏は「導入に関しては日本でも意見が出ている」と話す。

「日本では離婚後は“単独親権”で、母親か父親、どちらかしか親権が持てない。共同親権は、離婚後に母親も父親も両方が親権を持てるという、世界的にはわりとメジャーな権利ともいえる。日本の場合、離婚後の子どもの親権は多くの場合で母親が持つ。しかし、共同親権になると、父親も子どもの養育に対して責任を持ってかかわることになる。たとえ別れても子育てに関わるので、どちらかが親権を持つかどうかで揉めなくていいといったメリットがあるとされている」(石戸諭氏・以下同)

福原愛さん離婚で注目“共同親権”日本への導入は?「母親と父親、両方が養育に責任を」
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 単独親権にも、家庭内暴力(CV)から保護するといったメリットもある。一方で、親権を母親が持つことで、父親が取り決めた養育費を払わないなどの事案が起こりやすくなっている。

「共同親権は、親の権利という側面だけでなく、子どものためにある制度として理解が進んでほしいと思う。離婚は簡単にできてしまうが、子どもの成長に伴う養育費の負担が適切に行われているか、取り決め通りにやっているかどうか、日本では裁判所の支援も薄い。本来なら離婚後の養育のあり方というのは、裁判所によって決めていく必要がある問題。DVの問題はDVの問題として解決する話で、共同親権という制度が必要かどうかという問題とは別。『共同親権』か『単独親権』かという話で終わらせず、子どもの養育という観点から議論が必要だ」

ABEMA/『ABEMAヒルズ』より)

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