小出恵介約4年ぶりの連続ドラマ復帰作『酒癖50』(ABEMA)が7月15日(木)夜10時よりスタートする。鈴木おさむによる脚本で、酒によってあぶり出される人間の本当の弱さや醜さを描く。小出が演じるのは、企業からの依頼で酒の恐ろしさを知らしめるHate Alcoholプログラムを行う謎の男・酒野聖。酒野は“酒癖が悪いワースト50”の社員を集め、彼らに“とあるビデオ”を見せることで、酒の恐ろしさを理解してもらおうとする。しかしワースト50のメンバーは一筋縄ではいかない者ばかり。「強要」をテーマにした第1話では、剛腕営業マンの青田(浅香航大)が酒野のターゲットになる。
自分ができるものは他人にもできる!というモットーで生きる青田は、アップデートが必要とされている令和の時代においてもなお、昭和的体育会系気質を維持している。アルコール接待漬けの日々を送り、バディを組む部下にもアルコール接待を強要。バカ飲み、一気飲みは当たり前。耐えられなくなった部下がトイレにエスケープしてもなお追いかけて、「サボってるんじゃねえ!」と得意先相手に一気飲みパフォーマンスを無理矢理やらせたりする。部下たちは半死状態で次々につぶれていく。
青田のアルハラ体質に会社側は頭を悩ませるものの、それで実際に大口の仕事を獲得して来たりするから対処に困るばかり。しかも青田は名のある企業社長の美人娘と結婚したばかりで、仕事にも一層の気合が入っている。一計を案じた会社側は、酒野が実施するHate Alcoholプログラムに青田を参加させることにする。地下の薄暗い会場に渋々足を運んだ青田が見たものは、酒に依存し過ぎるあまりに社会人としての道を踏み外してしまったかのような面々の顔。「俺はこいつらとは違い、会社に貢献している」。そうふてくされる青田は、酒野から一気飲みの強要は犯罪に当たることを説かれ、部下をアルハラで殺してしまった男の恐怖VTRを見せられる。
酒野のことを気にしつつも、青田はライバル社との差をつけるために美人社員・桜井雫を強制的にアルコール接待の場に同席させる。事前に雫はお酒を受け付けない体質であると聞いていたにも関わらず、青田は「飲め、ゴラア!吐け、ゴラア!」などと煽ってテキーラを一気飲みさせるアルハラ&パワハラのWコンボ。その結果、雫は口から泡を吐いて倒れてしまう。さらに青田の美人妻のもとに、青田の元部下を名乗る男が急接近。青田を再現したかのような乱暴な酒の飲み方で、美人妻を地獄に引きずり込んでいく。
なぜ青田はここまで周囲を不幸に陥れるアルハラ人間になってしまったのか?またHate Alcoholプログラムを通して「お酒を大嫌いになってもらいます!」と宣言する酒野の真の狙いとは?小出が本格的に挑む、ミステリアスかつダークなキャラクター・酒野。しかも演出を担当するのは、実録アウトロー映画『全員死刑』で知られる小林勇貴監督だ。『酒癖50』は第1話から、ワースト50の面々同様に一筋縄ではいかないドラマになっている。