コーナーを追い詰めて振り抜いた右フックの一撃に、グニャリと崩れ落ちダウン。ショッキングなKO決着に実況が「一撃で終わらせた」と絶叫。ネットからも「ストンと落ちた」「衝撃KO」など驚きの声があがった。
7月17日に福岡国際センターで開催された「K-1 WORLD GP 2021 JAPAN ~K-1ライト級タイトルマッチ~」のオープニングマッチ、河北光生(K-1ジム五反田チームキングス)対 雄大(スクランブル渋谷)の試合は、2ラウンド序盤、目が覚めるようなKO決着で幕を閉じた。オープニングから飛び出したインパクトあるノックアウトに視聴者から「今日の大会は面白くなりそう」「出だしから良いKO勝ち」など大会への期待を寄せる言葉が並んだ。
今年4月のKrushデビューでKO勝ちを収めている雄大は福岡出身、プレリムファイトながら地元でのK-1デビューで2連勝なるか。対する河北も鹿児島出身と九州勢、こちらもKrush2戦2勝とさらに勝ち星を重ねたいところ。
オーソドックスな河北に対してサウスポーの雄大。序盤は河北が前に出てロー、ミドルとキックを飛ばす。雄大も下がりながら右フック、ロープを背負いながらもパンチが伸びる。
しかし、さらに河北が徐々にプレッシャーをかけ振り回すような右フック、勢いのある右ストレートを放っていくと、前に出て反撃に出る雄大も右を当て一瞬相手をグラつかせる場面も。その後は河北の強気の前進が目立ち、何度となく右フックを当てラウンドを終える。
2ラウンド、ややがむしゃらに前に出る河北に対し、雄大もコンパクトに左右のストレートを当てる攻防。しかしここでも河北が強引にパンチとヒザ攻撃も織り交ぜながら相手をコーナーに追い詰める。
すると河北の右ストレートが当たり、雄大が効いた表情を見せると、すかさず河北が右フック、ボディの連打。雄大のパンチやバックブローを貰いながらも前へ出て、コーナーへ追い込むと左右のストレート、ボディへのヒザ、そして渾身の右フック。
強烈な一撃に、コーナーポストを背にストンと崩れ落ちた雄大は、グッタリと座りこんだまま立てずに試合終了となった。その瞬間、「一撃で終わらせた」と実況が絶叫すると、一発で相手を沈めた鮮烈なKO劇にABEMAの視聴者からも「衝撃KO」「アゴがあがってる」「最後ノーカードだったか…」など驚きの声があがった。インパクトのある勝利を収めた河北は3連勝。前座から本戦への出場へ向けての大きなアピールとなる勝利だった。
河北の試合についてK-1の中村拓己プロデューサーは「良い組み立てだった。散らしていく中で上手く一発当てた。最終的にどの技でも倒せるという展開に持って行ったのが良かった。ヒザもよかったので、技の散らしが最終的なビッグヒットにつながった」と話した。