【米大リーグ】ツインズ2-3エンゼルス(7月22日・日本時間23日 ミネアポリス/ターゲット・フィールド)
エンゼルスの大谷翔平投手が「2番・DH」で先発出場した敵地でのツインズ戦で、クロスプレーの際にネクストバッターが本塁に突入した走者のユニフォームを引っ張って持ち上げ、ホームインを手助けするという異例の珍事が発生。際どいプレー、捕手の落球を見逃さず冷静なジャッジを下した球審の判断が称賛される陰で生まれた珍しいシーンに実況が「初めて見ました」と驚いた様子で話すと、視聴者からも「触っていいの?笑」「肉体的援助してるな」「走者に別の選手が触っちゃダメじゃね?」など反響が相次いだ。
先発の前田健太を援護したいツインズ打線は、2回に6番・ラーナチがヒットで出塁。さらに1死一塁から8番・セレスティノが放った打球は、レフト線を破ってフェンスまで到達する。これを受けて走者のラーナチは三塁を蹴って全力疾走。しかしエンゼルスの守備陣の素早い中継プレーもあって、ラーナチとエンゼルスの捕手・スタッシによるホームでのクロスプレーとなった。
タイミングとしてはアウトだったものの、激しい交錯の衝撃でフィールドに転がった両者を前に、球審が毅然と地面を指差すジェスチャーを見せると、判定が下されないまま数秒の間が空く形になった。その時、ネクストバッターとして控えており、このプレーを間近で見ていたのがツインズの9番で、今年1月にエンゼルスからツインズに加入するまで大谷翔平と3年間チームメイトだったシモンズだった。
すると、事態を察知したシモンズはうつ伏せで寝転がるラーナチのユニフォームを引っ張り上げ、体を浮かせるようにしてホームインを促すという大胆な行動に出る。ラーナチは慌てて右手でホームを狙うも、スタッシの再タッチが一瞬早く、アウトの判定となった。
一連のプレーの中でとっさにラーナチを“アシスト”したシモンズに対して、ABEMAで実況を務めた熊谷龍一アナウンサーが「初めて見ました」と驚いた様子で話すと、ファンからも「シモンズいかんでしょw」「珍プレーだなw」「ランナー補助してて草」「引っ張ってるw」といったツッコミが殺到。ルール上、ベースコーチが走者に触れて助けることは「肉体的援助」としてアウトとなるものの、ネクストバッターなど他の選手との接触は非常に珍しい事例のため、「走者に別の選手が触っちゃダメじゃね?」「シモンズありなんかアレw」「触っていいの?笑」「肉体的援助してるな」「ネクストバッターが手を貸した時点でアウト」など賛否の声が続出した。
またスロー映像を見ると最初のクロスプレーでスタッシはミットからボールをこぼしており、一方でラーナチもホームにタッチできていなかったため、球審はこの時点でアウトをコールしなかったことが判明。このところエンゼルス戦ではたびたび誤審が取り沙汰されているものの、落球を見落とさなかった冷静なジャッジに対しては「よく見てたな」「良い審判だね」「審判ナイスプレー」と称賛のコメントが寄せられた。
なお、この日の大谷は第1打席が三振、第2打席がセカンドゴロ、第3打席と第4打席も三振で良いところがなかった。一方の前田は大谷との勝負には勝ったが、5回にメイフィールドに痛恨の3ランを被弾し、4敗目を喫した。(ABEMA『SPORTSチャンネル』)