【米大リーグ】ツインズ2-6エンゼルス(7月25日・日本時間26日 ミネアポリス/ターゲット・フィールド)
エンゼルス大谷翔平投手が、危うくツインズ内野陣の“名演技”に騙されかけた。「2番・DH」で先発出場した大谷は、1回1死からセカンドへの内野安打で出塁。3番・アップトンの打席で、快足を活かして盗塁を試みた。アップトンはセンターフライを打ち上げ、本来であればすぐに一塁へ戻るところが、なぜか大谷はそのまま二塁へスライディング。これにはツインズの内野陣が、フライに気づかない大谷を引っ掛ける動きがあった。
絶好のスタートを切った大谷は、アップトンのサイン違いでもあったのか、全く打者の方を見ることなく華麗に二塁に滑り込んだ。ただ、打球は平凡なセンターフライ。このままではダブルプレーになるところ、なんとか気づくと一塁に必死に戻り難を逃れた。ただ、よく見るとツインズ内野陣の動きも巧妙だった。セカンドのゴードンは、センターとはまるで違う方向に視線を送った。また戸惑う大谷に対して、サードのアストゥディロもボールを持って追いかけるような仕草。ショートのシモンズも、むしろ三塁カバーに向かうように、三者三様の動きで大谷を翻弄した。
無事に一塁に帰塁した大谷は、一塁ベースコーチから「声が聞こえなかったのか?」と問われるようなシーンも映像で映し出されたかが、ツインズの内野陣が外野の方を見ていれば、もっと早く外野フライだったと気づくはず。これには中継していたABEMAのファンから「あぶねえ」「よく戻った」「演技かよ」と様々な声が飛んだが、大谷の動きを瞬時に把握し、このチャンスを活かそうという一連の演技は迫真だった。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)