【米大リーグ】エンゼルス-ロッキーズ(7月26日・日本時間27日 アナハイム/エンゼル・スタジアム)
エンゼルスの大谷翔平投手が、アナハイムで行われたロッキーズ戦に「2番・投手」で先発出場した。先制タイムリーを放って出塁すると、相手投手の執拗な牽制に地元ファンは大ブーイング。一方、盗塁を決めて2点目のホームを踏むと観客は総立ちで出迎え、縦横無尽の活躍でスタジアムを沸かせた。
初回を無失点に抑えた直後の第1打席、大谷は無死二塁からバットを折りながらもライト前へタイムリーヒットを放った。俊足の大谷を塁に出したことで、盗塁を警戒するロッキーズの先発右腕・マルケスはたびたび牽制球を一塁へと送る。大谷が苦笑しながらベースコーチャーと言葉を交わす中、地元アナハイムのエンゼルスファンはマルケスに対する大ブーイングで重圧をかけた。
5度にわたる牽制球をやり過ごした一塁走者の大谷は、マルケスが4番・ウォルシュに投じた2球目でスタートを切る。完璧にモーションを盗んでいたこともあって、二塁へのスライディングは余裕をもってセーフの判定。今季14個目の鮮やかな盗塁に地元ファンは大歓声を送った。
自らの足で1死二塁とチャンスを広げた大谷は、ウォルシュが放ったライト前へのヒットで悠々とホームに生還。この追加点にファンはふたたび総立ちとなり、初回から大車輪の活躍を見せる大谷へのスタンディングオベーションでエンゼル・スタジアムはさながら“大谷翔平劇場”と化した。
そんなファンの期待に応えるかのように、大谷は7回を投げて1失点とHQS(ハイ・クオリティ・スタート)に相当する熱投を披露。7回に今季100個目の三振を奪った直球は100マイル(約161キロ)を記録し、マウンド上で吠える大谷の姿にスタジアムの盛り上がりはふたたび最高潮に達していた。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)