那須川天心のライバルが“インパクト大”のKOデビュー! 「ここ(RISE)に来たのも天心がいたから」
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 7月28日のRISE後楽園ホール大会で、メインイベントに劣らない注目を集めたのが第3試合、デビュー戦の南原健太だ。南原は極真空手の選手で、全日本ウエイト制大会準優勝の実績を持つ。今回のプロデビューに際しては、小学生時代に那須川天心のライバルだったこともクロースアップされた。

【映像】“インパクト大”の衝撃KO

 階級は-85kg、重量級の大型ルーキーとしても期待のかかる南原。すでに3戦のキャリアがある佐野勇海との対戦で、いきなりパンチの連打を浴びる。極真をはじめとするフルコンタクト空手には顔面パンチがなく、プロではまずその対応が課題となる。佐野としては、慣れない顔面パンチで一気に飲み込もうという作戦だろう。実際、試合後の南原は「焦りました」と語っている。

 しかしステップを使いながらローを蹴ると、ジャブも的確にヒット。試合が進むとハイキック、バックスピンキックも繰り出していく。パンチをもらう場面もあるのだがひるまたかった南原は、パンチ連打からハイキックなど多彩な攻撃。「手数、足数で上回る」という戦略を着実に実行していった。

 そして3ラウンド、ボディへのダメージが見える佐野に左をめり込ませて最初のダウン。立ち上がったところにラッシュし、最後は右ストレートでKOしてみせた。

那須川天心のライバルが“インパクト大”のKOデビュー! 「ここ(RISE)に来たのも天心がいたから」
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 リングに上がった時には「頭が真っ白」だったという南原だが、むしろ目立ったのは落ち着いた闘いぶりだった。自分でも「持ち味」だというスピード、さらに運動量も大きな武器と言えるだろう。

 それでも「自分の中ではよくない点数」だと言うのは、目指すところが高いからだ。単にベルトを狙うというのではなく「重量級のスターになりたい。一番は強さで圧倒してスターになることです」。そのためのプロデビューなのだ。だから、試合前から“天心のライバルだった男がプロデビュー”と注目されるのも望むところだった。

「天心はずっと手の届かない存在で、ここ(RISE)に来たのも天心がいたから。魅せる闘いができる天心のことは尊敬してます」

 那須川天心のキックボクサーとしての活動が終盤となったところで登場した南原。空手の大会にも出場を続け「二刀流で話題を作っていきたい」とも。重量級、二刀流という那須川とは違う個性も含め、インパクト絶大のデビュー戦から注目度はさらに高まりそうだ。

文/橋本宗洋

【映像】“インパクト大”の衝撃KO
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戦慄の左カウンターで“大の字”失神KO 「この男の左は半端じゃない」実況驚き 【ABEMA 格闘TIMES】
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