激闘に終止符 久保利明九段、大熱戦の決定局制す チームは2回戦進出/将棋・ABEMAトーナメント
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 プロ将棋界唯一の団体戦「お~いお茶presents第4回ABEMAトーナメント」の本戦トーナメント1回戦第2試合、チーム稲葉とチーム斎藤の対戦が7月31日に生放送され、第9局でチーム稲葉・久保利明九段(45)がチーム斎藤・都成竜馬七段(31)に146手で勝利した。スコア4-4とフルセットにもつれ込んだ一局は、最終盤に入っても形勢が二転三転する大熱戦。辛くも勝利を収めた久保九段が、チームを2回戦進出に導いた。

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 先手の都成七段の居飛車、後手の久保九段が四間飛車という対抗形から始まった一局は、中盤に入ったあたりの形勢では都成七段がリード。ただ捌きとともに粘りでも定評がある久保九段は、持ち時間が残り少なくなった都成七段にプレッシャーをかけるように怒涛の攻め。最後はわずかなところで抜け出した久保九段が即詰みに討ち取った。

 対局を終えた直後、久保九段は「どっちが勝つかわからなかったです。最後まで勝ったとは思えなかったですし、本当にいい将棋が指せたと満足しています」と、公式戦さらにはタイトル戦並みの充実感を噛み締めていた。試合前には「ここは甲子園」と、団体戦さらには負けたら終わりのトーナメントに強い思いを明かしていたベテランが、その経験の豊富さでチームメイトを救った。

◆第4回ABEMAトーナメント 第1、2回は個人戦、第3回からは3人1組の団体戦として開催。ドラフト会議で14人のリーダー棋士が2人ずつ指名。残り1チームは、指名漏れした棋士がトーナメントを実施、上位3人が15チーム目を結成した。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。チームの対戦は予選、本戦トーナメント通じて、5本先取の9本勝負。予選は3チームずつ5リーグに分かれて実施。上位2チーム、計10チームが本戦トーナメントに進む。優勝賞金は1000万円。

ABEMA/将棋チャンネルより)

お~いお茶presents第4回ABEMAトーナメント チーム稲葉VSチーム斎藤
お~いお茶presents第4回ABEMAトーナメント チーム稲葉VSチーム斎藤

激闘に終止符 久保利明九段、大熱戦の決定局制す チームは2回戦進出/将棋・ABEMAトーナメント