将棋の早指し棋戦・将棋日本シリーズ JTプロ公式戦の1回戦第3局が8月1日に行われ、糸谷哲郎八段(32)が深浦康市九段(49)に138手で勝利した。糸谷八段は2回戦で、永瀬拓矢王座(28)との対戦が決まった。
【動画】2021年度「将棋日本シリーズ」一回戦第三局 深浦康市九段 対 糸谷哲郎八段
早見え早指しに定評がある糸谷八段は、先手の深浦九段が矢倉を選んだのに対し雁木で対応。その後、囲いを組み換え、中住まいのまま戦機を伺うと、両者1筋に歩、香車、飛車が向かう合う珍しい展開に。その後、金銀交換から深浦陣を崩すことに成功した糸谷八段がペースを握った。
それでも粘りが持ち味の深浦九段も簡単には土俵を割らず、糸谷八段優勢で迎えた終盤でも根性の手を繰り返し、最終盤は力が入る展開に。それでも最後は逆転を許さなかった糸谷が逃げ切った。
(ABEMA/将棋チャンネルより)