気がつけば、あっという間にもうプロ10年目が近づいている。「RTD Girls Tournament 2021」に参戦している菅原千瑛(連盟)は2012年9月にプロ入り。そこから9年の間に、麻雀を取り巻く環境は大きく変わった。「麻雀を見る機会もすごく増えたし、映像対局も増えた。すごくありがたいことですね」と語る一方、明確な結果を出せていない現状には「しっかりしなくては」という気持ちもある。プロ麻雀リーグ「Mリーグ」の誕生から3年も経過し、さらに変化のうねりの中にある麻雀界において、菅原はどんな思いで戦っているか。
【中継】RTD Girls Tournament 2021 予選2日目
プロ入りしてまもなく、国内最大級のプロアマ大会「麻雀最強戦」のアシスタントも務めた。人気女流の仲間入りを果たし、今ではだいぶ後輩も増えた。「Mリーグができてから、麻雀プロの試験を受ける人がすごく増えたんですよね。一時は少なくなったこともあったんですが。Mリーグができたことで、ちゃんと競技としてお給料をもらえるものというイメージにもなりました。ゲームとしての麻雀のおもしろさを知る人が増えてくれていたらいいですね」。優しく目を細める様子は、麻雀のファン拡大を心から喜んでいるようだ。
ただし、競技者としてはそろそろ一発当てたい時期でもある。「知名度のある方々がプロになって、それで麻雀を知らなかった人が始めるのは、すごくいいこと。間口になってくださっているし、後輩がどんどん入るのはうれしいんです」という一方で、「自分もそろそろしっかりしなくては。先輩として」と、プロ雀士としての強い背中を見せる必要も感じている。
人気プロになるには、エンターテインメント性も求められるが、やはり「麻雀が強い」というのが、絶対条件であることに変わりはない。「タイトル戦は、出られるものは全部出て、勝ちたいです。連盟のG1タイトルを、いい内容、いい結果で取れるように日々努力します」。一念発起の10年目。その手でトロフィーを掴めるか。
◆RTD Girls Tournament 2021 全8選手が参加し、予選は1日4試合を2日間、計8試合を行い、1人4試合に出場する。上位6人が準決勝に進み1日3試合を2日間、計6試合で1人4試合し、上位4人が勝ち上がる。決勝は1日4試合で優勝者を決める。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)