6月にYouTubeで避妊リングを装着したことを報告した益若つばさ。その経緯を赤裸々に語り、再生回数は100万回を超え大きな話題となった。避妊リングは生理痛の軽減などの効果が期待されており、益若も「不安定な生理の負担を減らしたい」という思いで装着したという。
【映像】“益若流”性教育とは?「避妊リング入れた」発信の真意
益若には中学生の息子がいるが、7月に投稿した別の動画では、人気YouTuberのそわんわんと生理についてトーク。2人は、当時は知識が不足し、心身の変調に悩まされながらも大人に相談することが恥ずかしかった過去の体験を語った。
さらに、益若は「私、この前生理に、六本木ヒルズでなったの。その時に(中1の)息子がいたんだけど、生理になっちゃったっていう話をしたの。『生理は血が出るから動けないの。だからナプキンを買ってきて』って。息子が友だちと一緒にナプキンを探しに行ってくれて、買ってきてくれて」というエピソードを紹介した。
子どもへの性教育は、どういうタイミングで、どのように行うのがベストなのか。益若とともに考える。
「ナプキンを買ってきて」とお願いされた息子の反応について、益若は「『わかった』という当たり前の感じだった。お茶を買ってきてという(のと同じ)テンションで買ってきてくれた。大人の方もついていっていたので恥ずかしさはないと思う。もしかしたら1人だったら恥ずかしいのかもしれないが、しっかり理由を言えば。今後、息子が大人になって、パートナーに突然生理がきた時に、『嫌だよ、恥ずかしい』ではなく『よかった』と言ってあげられる男性になってほしいと思っている」と話す。
息子が当たり前のように買いに行ったのは、それまでに親子関係ができていたからなのか。「息子が幼いころから、同性愛者の方がいつも遊びに来ているとか、男性が男性を好き、女性が女性を好きといういろいろな恋愛が当たり前(の環境だった)。海外の方がいることが当たり前だったり、誰かに対して恥ずかしいとか、これは変な恋愛だということもなく、みんなが性の話をするところに息子がいて、そういう話を自然と聞いていた。親御さんが1人で向き合うことは勇気がいると思うので、そういう時に友だちに助けてもらうのはすごくいいことだと思う」との考えを示した。
動画の内容については、「優しい息子さん」「息子に話すいいきっかけになりました」という声があがる一方、「年頃の男の子は戸惑ってしまうのでかわいそう」「益若さんの息子だと学校で知られていると思うので気まずい思いをしているかも」といった批判も寄せられている。
こうした反響に対し、益若は「女性は定期的に生理があって、血が出ることも教えている。お腹が痛くなって動けなくなる人がいることも、なんとなく会話の中では伝えてある。ここが賛否両論だった。表現が生々しい、ナプキンとかを子どもに教えるものではないとか、下品、虐待だとまで言われた。虐待だと考える方もいるんだと。フランクに話したつもりが、意外と問題になっているんだと思った」と明かした。
子どもに性教育を始めるタイミングについて、埼玉医科大学病院助教で産婦人科医の高橋幸子氏は「小さいころから、お子さんと一緒にお風呂に入っている時に、血液が見えたというきっかけで月経のことをさらっと科学的に教えてあげると、普通に『ふうん、わかった』でおしまいだ。聞かれた時にさらっと伝えてあげられればそれが一番いいと思う。何歳からというのはなく、聞かれた時がチャンス。例えば、『赤ちゃんはどうやってできる?』と聞かれたら、しっかり伝えてあげてほしい。ただ、親御さんが答える準備ができていないこともあると思う。その時は、『必ず答えてあげたいと思っている』という前置きをして、いったんその話はストップ。性教育は絵本でいいものがいっぱいあるので、それを買ってきて、正面からしっかり一緒に学ぶ。必ずちゃんと答える。ごまかさないことがとても大切だ」と勧める。
とはいえ、母親と父親では教えられる内容に差があるのではないか。高橋氏は「何歳の時にどういうことを知っていたかと自分を振り返ると、親の世代は性教育を全然受けずに大人になっているので、お母さんとお父さんが協力して分担をするのがいい。例えば、性器の洗い方は同性の保護者から教えてあげるのがいいと思う」との考えを示した。
高橋氏は著書『サッコ先生と!からだこころ研究所』で、「まずは大人のいないところで、1人でじっくり、好きなように読んでみてね」と勧めている。これはどういうことなのか。
「性に関することは、子どもたちは同じ年齢でも、それまでに入ってきている情報がポジティブなのかネガティブなのかで受け取り方が全然違う。これは私が小学校4年生に、学校に行ってやっている性教育の講演の内容をそのまま本にしてくれている。まずは自分の思うとおりに読んでみて、わからなかったら周りの大人に相談したり聞いたりしてみようということ。本当は最初に親御さんに先に読んでもらって、お子さんに渡してほしい」と呼びかけた。
(『ABEMA Prime』より)
この記事の画像一覧■Pick Up
・キー局全落ち!“下剋上“西澤由夏アナの「意外すぎる人生」
・「ABEMA NEWSチャンネル」がアジアで評価された理由
・「ABEMA NEWSチャンネル」知られざる番組制作の舞台裏