【米大リーグ】ドジャース-エンゼルス(8月6日・日本時間7日 ロサンゼルス/ドジャー・スタジアム)
エンゼルス大谷翔平投手がベンチスタートとなった一戦で、エンゼルス内野陣が周囲もうっかり騙される名演技を披露した。
注目を集めたのはドジャースが攻める7回無死一塁。一塁走者はベリンジャー、打者はターナーという場面だった。強打のターナーが高々と打ち上げた打球は、エンゼルスの二塁・フレッチャーのはるか頭上高くへ。ただ平凡ではあり、なんなくフレッチャーが捕球するものだと思われた。
ところが、フレッチャーはいかにも「ボールがどこだかわかりません」とでも見せつけるように、両手を何度も広げて動かす素振り。これにショートの名手、ホセ・イグレシアスも同調し、同じように手を広げ続けた。
当然、打球は真っ直ぐに落下し、二塁ベースやや三塁寄りにポトリ。これをフレッチャーは何事もなかったように拾い上げ、二塁を踏んでフォースアウトにした。
これには中継していたABEMAの上野智広アナも思わず落球かと思い込み「あー!」と大きな声を出したが、これはフレッチャーによる頭脳プレー。一塁走者のベリンジャーと、打者走者のターナーの走力を比較し、どちらを塁に残した方が得策かを判断し、あえて捕球姿勢に入らなかったというものだった。
瞬時の出来事に視聴者も状況が掴めなかったことも多かったようで「わざとなの?」「びっくり」という声から、野球通からは「ナイス判断」「野球IQ120」「足の遅いランナーの方がいいってことか」とフォローするようなコメントも多く見られていた。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)