【米大リーグ】ドジャース8-2エンゼルス(8月8日・日本時間9日 ロサンゼルス/ドジャー・スタジアム)
エンゼルス・大谷翔平投手が敵地で行われたドジャース戦、2-8と6点を追う8回に2死ランナー二塁、三塁と反撃のチャンスで代打で登場。スタジアムからは11試合ぶりとなる38号を期待する歓声が上がったが、ドジャース左腕・ブルールから四球を選ぶと、この回の後続が倒れたエンゼルスは9回も三者凡退に終わり、勝率5割に逆戻りとなる痛い敗戦を喫した。
しかしその裏、大谷がライトの守備へつくと、ファンにとってはさらに予期せぬご褒美が。8回裏の守備機会中、“大谷カメラ”が登場。大谷の一挙手一投足をとらえ続けると、ABEMAの視聴者は「大谷ワイプ」「視聴者に優しい」「見せ谷さん」など大興奮。中には「スター待遇すぎてw」「すごいな…愛されてる」などといった声まで聞かれた。
すると実況を務めた近藤祐司氏も「大谷選手が守っているところが映像で流れるというのは…ほかの選手でもあまり見たことがないですね」と驚きを交えつつ「いま日本では空前のブームが起こっていて、イチローがいた時も専用のカメラで試合中ずっと追っていた」などとする現地中継のコメントを紹介した。
大谷は先月24日(同25日)のツインズ戦から13日連続で試合に出場し、その間に2試合で先発投手としても登板する二刀流でフル稼働してきたこともあり、疲労蓄積の影響からか打撃成績は低迷気味。同29日の対ロッキーズ戦で37号3ランを放って以降、快音から遠ざかっていたこともあり、マドン監督が疲労回復を優先してDH制の無いドジャースとの3連戦ではベンチスタートで代打待機になっていた。
おとといの3連戦初戦でタイブレークの10回に代打で登場した大谷は申告敬遠。きのう行われた2戦目は3-3と同点の場面で迎えた8回表、2死一、二塁のチャンスに代打で登場したが、ドジャースの“豪腕”グラテロルの102マイル(約164キロ)の速球をとらえきれず空振り三振に。一方、本塁打王を争うゲレロJr.(ブルージェイズ)はきょう35号2ランを放ち、大谷との差を「2」に縮め、打点も87まで伸ばしている(大谷は82打点)。
10日(同11日)からは、ブルージェイズとの4連戦が待ち受けており、12日(同13日)には投手としてゲレロJr.との直接対決も予定されている。休養明けの大谷にとっては投打“二刀流”での打撃二冠という偉業達成に向けて、後半戦一つの正念場を迎えることになる。(ABEMA『SPORTSチャンネル』)