将棋の叡王戦段位別予選(六段戦)が8月11日に行われ、増田康宏六段(23)が瀬川晶司六段(51)に142手で勝利、2回戦に進出した。
角換わりから始まった一局は、中盤からじりじりと瀬川六段がリードを広げる展開に。最終盤には、増田玉に詰みが生じるなど、増田六段は絶体絶命のところまで追い詰められた。それでもぎりぎりまで粘り、相手が間違えれば形勢逆転という局面の難解化を続けると、詰みを逃れたところから一気に逆転。自玉もするすると上部に脱出させ安全を確保し、再逆転を狙った瀬川六段を振り切った。
叡王戦は四段から九段までに分かれた段位別予選を行い、12人が通過。シード棋士4人を加えた16人で本戦を戦う。24人が参加する六段戦はA、Bの2ブロックに分かれて行われ、それぞれ優勝者が本戦に出場する。前期から不二家が主催となり、対局時には栄養補給のためのお菓子ボックスが設置されている。現在は、現タイトル保持者である豊島将之叡王(竜王、31)と藤井聡太王位・棋聖(19)による五番勝負が開催中だ。
(ABEMA/将棋チャンネルより)