14日のABEMA『NewsBAR橋下』にフリーアナウンサーの小倉智昭氏がゲスト生出演。長年にわたって取材を続けてきたオリンピックについて語った。
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小倉氏は「開催が1年延びたことで、メダル獲得が堅い、と言われていたバドミントンの桃田賢斗や体操の内村航平、水泳の瀬戸大也といったベテランが崩れた。でも、13歳、14歳、15歳の若い選手たちにとっては、この1年がものすごい時間になったと思う。2020年だったら代表になっていなかったかもしれない子が、一気に強くなった。この差はあると思う」と指摘。
「スケートボード女子のパークでも、それまで四十住さくら選手がチャンピオンだったところに岡本碧優選手が出てきて、前哨戦では全て勝っていた。オリンピックの決勝でも、他の選手たちは彼女が優勝するだろうと思っていた。ところが四十住選手が今までやってないことをやってトップに立つと、岡本選手はそれまで失敗してきた難しい技を最後に入れた。普通にこなしていればメダル獲得は確実だったと思うが、そこを“どうしてもやりたい”とトライした結果、全て転んじゃった。
そのことを他の選手たちは知っているから、“チャンピオンだよ”と言って肩車して抱き上げて。あの瞬間だけはニコニコしていたけど、あとは塀のところでしゃがみこんで泣いていた。結局メダルを一人だけ獲れなかったから。15歳の少女にとって、このオリンピックはどういうものだったんだろうと。本当はすごいことをやったんだけど、そういう差が出る」。
橋下氏は「こういうのを見ると、学校のクラブ活動から離れた選手たちの方がどんどん世界で活躍しているように思う。大阪市長のときにも言っていたことだが、プロの指導者ではない教員が指導し、国内の高校生選手権がゴールになっている学校のクラブ活動が、日本のスポーツの発展を阻害していると思う。学校のクラブ活動から離れていくことが、日本のスポーツの発展のポイントなのかな、とつくづく感じた」と話していた。(ABEMA/『NewsBAR橋下』より)