「元日は初詣代わりに武道館へ」武藤敬司、2022年元日の日本武道館大会に言及「『元日の武道館といえばノア』が定着するぐらいのものに」
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 プロレスリング・ノアの「シン・大発表」が、「来年1月1日の日本武道館大会開催決定」だと明かされた、8・15カルッツかわさき大会。当初出場予定だったグレート・ムタは、新型コロナウイルス感染者の濃厚接触者の疑いがあり本人のPCR検査は陰性ながら大事をとって欠場となったが、その数日前、いち早く情報を知った武藤敬司が「元日の武道館決戦」について語ってくれた。

【映像】ファン歓喜「シン・大発表」の模様

― 武藤さん、ノアの「シン・大発表」の内容はもう聞きましたか?

武藤 さっき聞いたよ。まあ、元日という1年の最初の日に日本武道館という特別な会場でビッグマッチをやるのは、すげえいいことだと思うけどさ。その頃にコロナがどうなってるか、そっちが心配だよな。今、これだけ蔓延して、新規陽性者も過去最高が続いてるわけだからさ。

― 今年2月12日の武道館大会は観客数を制限して開催しましたけど、来年1月1日にどのくらい観客が入れられるかは未知数ですもんね。

武藤 ただ、それはどこも一緒だし。こういう大変な時期でも、ひとつの大きな目標ができるというのは、選手にとっては励みにもなるだろうし、団体としては一丸となるきっかけにもなるだろうから。元日の日本武道館、いいじゃないですか。こっちはもうやる気出てきたよ。

― すでに元日の武道館を見据え始めた、と。

武藤 前回の武道館は俺がメインでGHCヘビー級王者になって、今はベルトを落としているけど、やっぱりビッグマッチは注目を浴びるようなポジションでやりたいっていうのは、レスラーの性(さが)でもあるからな。だから元日の武道館で大きな試合を行うことを目標に、あと4カ月半モチベーションをキープしながら、当日ピークに持っていきたいね。ただ、当面は(9月12日に開幕するノア最強決定リーグ戦)N1 VICTORYを目標にしているよ。優勝するにはリーグ戦3試合と、決勝トーナメント2試合を勝ち抜かなきゃいけないわけでね。自分に対するチャレンジでもあるよな。

― そしてN1優勝者とGHC王者の丸藤正道選手が、10・10エディオンアリーナ大阪で対戦。その先には、元日の武道館があるという、今年の下半期の大きな流れができましたよね。

武藤 それを先行きが不確かな中でやっていくのは、興行会社としては大変なんだけど、ノアはいま上昇気流に乗っていて、いい雰囲気にあることはたしかだからね。そういう時って、試練も試練と思わないもんなんだよ。

またノアの強みは、ABEMAやレッスルユニバースという配信環境を持っていることだよな。これはあくまで俺の個人的な意見だけど、いまの地上波民放テレビはいまいち刺激がないっていうかさ。もうネット媒体の時代かもしれないよね。昔だったら、お正月は家族みんなで地上波のバラエティ番組を見たりしたんだろうけど、今はもう個人個人で違ってきてるよな。

― だから元日の午後や夕方っていうのは、すごく観てもらいやすい時間帯かもしれないですね。

武藤 それでコロナがある程度収束していたら、みんな初詣代わりに武道館に来て欲しいよ。すぐ近くには靖国神社もあるから、初詣に行ったその足で武道館に行ったっていいんだから。

― その数日後には新日本プロレスの東京ドーム大会も開催されると思いますけど、意識はしますか?

武藤 いや、あんまり他の畑を意識してもしょうがないだろう。そんなにお客も被んないんじゃないかなって気もするよ。それより現時点での俺の希望を言わせてもらえば、あと半年近くあるんだから、なんとかコロナも収まって、外タレ(外国人レスラー)のいいの呼んだりして、盛大にやってくれたらなって思ったりするよ。

― やっぱり武道館クラスのビッグマッチなら、外国人レスラーがいるといいですよね。

武藤 しばらく呼べなかったわけだから、すげえ新鮮だと思うんだよな。そしてここ数年、海外と交流がそれほどない中で、「まだ見ぬ強豪」みたいなのが生まれてるかもしれないしさ。日本のリングに上がりたいと思ってるいい選手もいると思うんだよ。

― 試合に飢えている選手がいると思うんですよね。

武藤 すごくいるでしょう。WWEなんかは無観客で続けてたりするけど、アメリカのハウスショーは軒並み中止になって、俺だって2~3試合、決まっていた海外での試合が中止になってるからね。

― では、来年は海外勢も含めてグローバルにやっていきたい、と。

武藤 ひいてはそれがノアの発展にもつながるわけだからさ。今、レッスルユニバースを通じて海外への配信もやってるけど、やっぱり外タレがいて、海外の人たちにももっと観てもらえるようになればいいからさ。今度の武道館が、ノアがもっとグローバルに発展していくきっかけになってくれたらと思うよ。

海外にもプロレスファンって、すげえたくさんいるからね。また、普通に観光で日本に来られるようになったら、年末年始で休みを取って、1日はノアの武道館観て、4日にドームを観てっていう、そんな輩もいると思うよ。

― 実際、コロナ前には新日本のドーム大会目当ての外国人のファンがたくさん来てましたからね。それで年末年始、いろんな団体の興行をハシゴするという。レッスルマニア・ウィークのような感じになってきてましたから。

武藤 だからこの元日の武道館というのが、うまく定着したら、日本のプロレス界にとっても、すげえいい効果があると思うよ。その基礎固めのためにも、来年1月1日の武道館を成功させて、恒例化させていきたいよ。やっぱり継続は力であって、新日本の1・4ドームだって、2000年代は苦しかったと思うよ。それでも継続しているからこそ、今の繁栄があるんだからさ。やるからには「元日の武道館といえばノア」というのが定着するぐらいのものにしたいよな。

取材・文/堀江ガンツ

【映像】ファン歓喜「シン・大発表」の模様
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