「僕の意見はだいたい裏目」「人身御供ですね」A級棋士・山崎隆之八段の自虐トークにファンが爆笑「なぜネガティブw」
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 プロ将棋界唯一の団体戦「お~いお茶presents第4回ABEMAトーナメント」の本戦トーナメント2回戦第3試合、チーム糸谷とチーム菅井の対戦が8月21日に生放送された。結果はチーム菅井がスコア5-3で接戦を制し準決勝に駒を進めたが、対局間のトークで一際ファンからの大きな反響を得たのが、チーム糸谷・山崎隆之八段(40)による自虐トークだった。

【動画】山崎隆之八段の自虐トーク

 独創的な指し回しで知られる山崎八段だが、人柄よく穏やかな話し方がありつつ、すぐに自虐的な発言をして、周囲の笑いを誘うことでも知られている。肝心の将棋では、今期から名人への挑戦権を争う順位戦A級に初参戦。他の棋士には思いつかないような構想、指し手でどこまで勝てるか、多くの将棋ファンが視線を注いでいる。

 同じくA級棋士の糸谷哲郎八段(32)、若手成長株の服部慎一郎四段(22)と仲良く話したり、動画収録に臨んだりと、非常にチームワークよく戦ってきた印象のある山崎八段だが、負けたら終わりの本戦トーナメントでは、これも持ち味の一つである自虐が次々と口を突いた。

 チームの流れを決める第1局を任された山崎八段だが、事前の作戦会議で糸谷八段から「山崎さんは(郷田九段と)当たって」とまで言いかけると「当たって砕…けろって感じですか」と、誰に振られたわけでもなくいきなり玉砕発言。結果、勝利を収めて帰ってきたところ、糸谷八段から「連投しますか?」と打診を受けたが「いやいや、だいたい僕の意見は裏目るんで」と、発言そのものを辞退した。勝利直後にも関わらずのコメントに「謙虚が過ぎるw」「隙あれば自虐」「なぜネガティブw」というように笑いを含んだ声が多く寄せられた。

 次に登場することになった第3局は、相手リーダーで強敵の菅井竜也八段(29)。この対局前に、またも糸谷八段から「実力を全力で発揮してくだされば、何も言うことはないです」と勇気づけられたが、「菅井さん…エース…エース…つらそうですね。人身御供ですね」と、ここでも自虐トークが炸裂した。

 最終結果では、山崎八段は1勝2敗と負け越し、自ら「私が戦犯なんで」と繰り返していたが、対局とは異なる棋士の魅力を伝えるという点では、最大の功労者になっていた。

◆第4回ABEMAトーナメント 第1、2回は個人戦、第3回からは3人1組の団体戦として開催。ドラフト会議で14人のリーダー棋士が2人ずつ指名。残り1チームは、指名漏れした棋士がトーナメントを実施、上位3人が15チーム目を結成した。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。チームの対戦は予選、本戦トーナメント通じて、5本先取の9本勝負。予選は3チームずつ5リーグに分かれて実施。上位2チーム、計10チームが本戦トーナメントに進む。優勝賞金は1000万円。

ABEMA/将棋チャンネルより)

駒を取る郷田九段
駒を取る郷田九段
チーム糸谷の作戦会議室
チーム糸谷の作戦会議室
お~いお茶presents第4回ABEMAトーナメント チーム糸谷VSチーム菅井
お~いお茶presents第4回ABEMAトーナメント チーム糸谷VSチーム菅井