プロ将棋界唯一の団体戦「お~いお茶presents第4回ABEMAトーナメント」の本戦トーナメント準決勝第1試合、チーム永瀬とチーム木村の対戦が9月4日に生放送され、第2局でチーム永瀬・増田康宏六段(23)が、チーム木村のリーダー・木村一基九段(48)に103手で勝利した。第1局を自チームのリーダー永瀬拓矢王座(28)が落としていたところ、その黒星を早速帳消しにした。
【中継】お~いお茶presents第4回ABEMAトーナメント チーム永瀬VSチーム木村
趣味の筋トレが将棋にも力強さを与えたか、百戦錬磨のベテランを若き実力者が打ち破った。先手番から角換わりを選択、自玉を穴熊でしっかり固めてから「攻めが無理気味かな」とは感じつつ積極策を採用。「千駄ヶ谷の受け師」の異名を持つ木村九段に対して、ひるまず攻め続ける戦い方が成功。「最後はうまく攻め切れました」と自画自賛の一局となった。
解説していた千葉幸生七段(42)は「ちょっと珍しい駒組みから、増田六段が思い切って仕掛けていった。見事に攻めをつなげて非常に力強い内容でした」と評価。チームとして連敗となれば、なかなか流れを戻すのも難しいだけに、単なる1勝ではない大きな価値のあるものとなり、チームメイトたちからも笑みがこぼれていた。
◆第4回ABEMAトーナメント 第1、2回は個人戦、第3回からは3人1組の団体戦として開催。ドラフト会議で14人のリーダー棋士が2人ずつ指名。残り1チームは、指名漏れした棋士がトーナメントを実施、上位3人が15チーム目を結成した。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。チームの対戦は予選、本戦トーナメント通じて、5本先取の9本勝負。予選は3チームずつ5リーグに分かれて実施。上位2チーム、計10チームが本戦トーナメントに進む。優勝賞金は1000万円。
(ABEMA/将棋チャンネルより)






