プロ将棋界唯一の団体戦「お~いお茶presents第4回ABEMAトーナメント」の本戦トーナメント準決勝第1試合、チーム永瀬とチーム木村の対戦が9月4日に生放送され、第3局でチーム木村・佐々木勇気七段(27)が、チーム永瀬・屋敷伸之九段(49)に91手で勝利した。公式戦では0勝4敗と1つも勝てていなかったベテラン相手を、勢いのある攻めで圧倒。事前の対策が活き、本戦では個人4連勝となった。
【中継】お~いお茶presents第4回ABEMAトーナメント チーム永瀬VSチーム木村
先手番から角換わりを選択した佐々木七段だが、スピードに乗った攻めが見事に刺さった。「決断よく指せたかなと思います。先手番だったのでとりあえず先行する形を目指しました」と振り返るとおり、持ち時間もどんどん増えるほど早い指し手の連続。じっくり時間を蓄えつつ、形勢でもリードするという理想的な展開となり、大きな差をつけての勝利となった。
解説を務めた千葉幸生七段(42)も「佐々木さんは全く迷いなく、うまく攻めをつなぎました。焦って一気に行かず、非常に大人の指し回し。いいところが出た将棋」と絶賛。この大会に向けて、早朝特訓を積んできたことを、相手のリーダー永瀬拓矢王座(28)に暴露される一幕もあったが、その成果を確実に出すあたりが実力者。決勝を目指すチームにとって、いよいよエースと呼ばれるほどの頼もしさが漂ってきた。
◆第4回ABEMAトーナメント 第1、2回は個人戦、第3回からは3人1組の団体戦として開催。ドラフト会議で14人のリーダー棋士が2人ずつ指名。残り1チームは、指名漏れした棋士がトーナメントを実施、上位3人が15チーム目を結成した。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。チームの対戦は予選、本戦トーナメント通じて、5本先取の9本勝負。予選は3チームずつ5リーグに分かれて実施。上位2チーム、計10チームが本戦トーナメントに進む。優勝賞金は1000万円。
(ABEMA/将棋チャンネルより)






