プロ将棋界唯一の団体戦「お~いお茶presents第4回ABEMAトーナメント」の本戦トーナメント準決勝第1試合、チーム永瀬とチーム木村の対戦が9月4日に生放送され、第4局でチーム永瀬のリーダー・永瀬拓矢王座(28)がチーム木村・池永天志五段(28)に191手で勝利した。第1局では手痛い黒星を喫していた相手に、持ち味である「負けない将棋」に徹し、超早指しながら200手に迫る長手数。「将棋体力」の豊富さで、きっちりとリベンジを果たした。
【中継】お~いお茶presents第4回ABEMAトーナメント チーム永瀬VSチーム木村
これが負けない将棋だ。どれだけ優勢になっても、傷となりそうなところは受けてから攻め直す。そんな信念を貫くような指し回しだった。先手番から相掛かりで勝負を挑むと、中盤からじりじりとペースを握ったが、「途中が苦しくしてしまった気がします。粘り強く指されて混戦にしてしまった」と、苦戦だったとコメント。それでも叩き合いの中でも相手に決定打、逆転の一手を許すことなく、少しずつでも勝利に近づく手を選択し続け、最後は即詰みに討ち取った。
第1局の後には、表情にも悔しさが滲み出ていたが、1局制したことで笑顔も戻り、いよいよ本調子になりそうだ。
◆第4回ABEMAトーナメント 第1、2回は個人戦、第3回からは3人1組の団体戦として開催。ドラフト会議で14人のリーダー棋士が2人ずつ指名。残り1チームは、指名漏れした棋士がトーナメントを実施、上位3人が15チーム目を結成した。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。チームの対戦は予選、本戦トーナメント通じて、5本先取の9本勝負。予選は3チームずつ5リーグに分かれて実施。上位2チーム、計10チームが本戦トーナメントに進む。優勝賞金は1000万円。
(ABEMA/将棋チャンネルより)






