プロ将棋界唯一の団体戦「お~いお茶presents第4回ABEMAトーナメント」の本戦トーナメント準決勝第1試合、チーム永瀬とチーム木村の対戦が9月4日に生放送され、第6局で永瀬拓矢王座(28)が木村一基九段(48)に95手で勝利した。チームのリーダー対決、さらには王座戦五番勝負でタイトルを争っている2人の対局は、手に汗握る好勝負に。負ければカド番となるプレッシャーを跳ね除けた永瀬王座の活躍で、勝負はスコア3-3のタイに戻った。
【中継】お~いお茶presents第4回ABEMAトーナメント チーム永瀬VSチーム木村
タイトルをかけて戦っている真っ最中の2人だけに、対局前から好勝負間違いなしとファンの期待も高まっていたが、それにしっかりと応える一局が作り上げられた。永瀬王座が先手番から相掛かりを選ぶと、序盤から中盤にかけては少しずつリード。ただ受け巧者として知られる木村九段にうまくかわされかけ、形勢は互角、もしくは不利に。「最初はよくなったと思うんですけど、組み立てを間違えて、そこから自信がなかったような気がします」と振り返るとおりの展開で終盤に突入した。
ただ、序盤から素早く指し進めていた効果がここで活きたか、持ち時間に余裕があったことが功を奏し、勝負どころで冷静な対応。最後は木村九段最後の攻めを切らすことに成功し、手数以上に濃厚な一局を制した。
◆第4回ABEMAトーナメント 第1、2回は個人戦、第3回からは3人1組の団体戦として開催。ドラフト会議で14人のリーダー棋士が2人ずつ指名。残り1チームは、指名漏れした棋士がトーナメントを実施、上位3人が15チーム目を結成した。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。チームの対戦は予選、本戦トーナメント通じて、5本先取の9本勝負。予選は3チームずつ5リーグに分かれて実施。上位2チーム、計10チームが本戦トーナメントに進む。優勝賞金は1000万円。
(ABEMA/将棋チャンネルより)






