プロ将棋界唯一の団体戦「お~いお茶presents第4回ABEMAトーナメント」の本戦トーナメント準決勝第2試合、チーム藤井とチーム菅井の対戦が9月11日に生放送され、第7局でチーム藤井のリーダー、藤井聡太王位・棋聖(19)がチーム菅井・郷田真隆九段(50)に150手で勝利した。これによりチームはスコア5-2で勝利し、決勝進出が決定。藤井王位・棋聖は、個人大会だった第1回、第2回、団体戦となった第3回に続き、ついに4連覇に王手をかけた。
【中継】お~いお茶presents第4回ABEMAトーナメント チーム藤井VSチーム菅井
チームメイト2人の戦いぶりに刺激を受けた天才棋士が、最後はきっちりと締めた。スコア4-2で迎えた本局は、後手番から郷田九段の角換わりを受けて立つ格好に。郷田九段がここから実戦的に勝ちにいく穴熊を採用したことで「ずっと苦しかったです」と攻めあぐねる展開が続いた。
一時は劣勢にも見える局面まで追い込まれもしたが、両者ともに残りの持ち時間が少なくなってからは、瞬発力で勝負。詰むや詰まざるやであれば、プロの中でも断トツの詰将棋力が光る展開だ。最終盤は1手のミスも許されない局面の連続だったが、最後は相手の攻めを切らせることに成功。リーダーの責任を果たす一局となった。
個人で2連覇、さらに昨年の団体戦ではチーム永瀬のメンバーとして優勝し、個人・団体3連覇を達成。そしていよいよ4連覇に王手をかけた。伊藤匠四段(18)、高見泰地七段(28)と心強い仲間に支えられ、リーダーとして初めて臨む決勝戦。強豪・チーム木村との戦いでも、きっと将棋ファンの心は踊るはずだ。
◆第4回ABEMAトーナメント 第1、2回は個人戦、第3回からは3人1組の団体戦として開催。ドラフト会議で14人のリーダー棋士が2人ずつ指名。残り1チームは、指名漏れした棋士がトーナメントを実施、上位3人が15チーム目を結成した。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。チームの対戦は予選、本戦トーナメント通じて、5本先取の9本勝負。予選は3チームずつ5リーグに分かれて実施。上位2チーム、計10チームが本戦トーナメントに進む。優勝賞金は1000万円。
(ABEMA/将棋チャンネルより)