女子キック頂上決戦を制した寺山日葵「RISE女子を大きくしていく」

 女子キックボクシングの歴史に残る大一番だった。9月12日、RISEの女子大会『RISE GIRLS POWER 5』が後楽園ホールで開催された。これまでの新宿FACEから飛躍、キックボクシングで女子だけの大会が“聖地”後楽園を舞台に開催されるのは26年ぶりのことだ。

 そのメインイベントとして組まれたのは、寺山日葵vs小林愛三。寺山はRISE女子ミニフライ級王者、小林はフライ級王者。歴史的な大会にふさわしい王者対決である。昨年はトーナメントで優勝するなど躍進を続ける寺山にとっても、小林は「雲の上の存在」だった。「国内最強が決まる試合」とは小林の言葉だ。これまでにも対戦の話はあったというが、寺山の成長によってカードのバリューはさらに増した。寺山は「愛三選手とだったらいい試合ができる」とも。

 トップ選手同士の対戦だけに、試合は緊張感のある展開が続いた。先手を取ったのは小林。圧力をかけながら蹴りを放つ。この蹴りの強さもあり「本当に怖くて」と試合後の寺山は苦笑いしていた。

 ただ、そこから「切り替えができた」というのが今の寺山の強さ。もともと寺山も蹴りが得意なのだが、小林の蹴りに対してパンチで勝負に出た。自分の蹴りがうまく当たらないところからの軌道修正。「今までだったらパニックになってたと思います」と寺山は振り返る。

「うまくいかない」で終わらず「ではどうするか」のプランBが今の寺山にはある。試合後半、真っ向からパンチで対抗していく場面も。これは以前なら見られなかったはずだ。

 判定は2-0。ジャッジ1人はドロー、寺山支持の採点も1ポイント差だ。本人もいうようにギリギリの勝利。本人も「ドローだと思って」延長戦を闘うつもりでいたという。しかしその“ギリギリ”の差を確実にものにできるのが寺山の強さなのだ。

「いつものことですけど反省点がいっぱいです」

 試合後の寺山が反省点を口にするのは、本当にいつものことだ。ただ、それは単にネガティブということではない。曰く「これで満足してたら、ここまでの選手になってしまうので」。

 闇雲に打ち合わず、確実にペースを掴むのが自分のファイトスタイル。それをもっと磨いていきたい。勝ち続けて「RISE GIRLS POWERをもっと大きく、たくさんの選手が集まる場にしたい」。

 これが特別な舞台、ここからさらに育てていかなくてはいけない自分たちの城なのだということを寺山は意識している。その意識の分だけ、彼女はこれからも強くなっていくだろう。

文/橋本宗洋

写真/RISE

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