現在13歳の山本勇くんは、国内外の多くの大会で賞を獲得し天才スケーターと称されている将来有望な若者。そんな彼が「全日本フリースタイルスケートボード選手権2015」のプロ部門決勝で見せたパフォーマンスが、海外でも注目されている。
開始早々、キャスパーからのレイルスタンド~フリップを披露。随所にウォーキング系の技を挟むことでステージを広々と使う、軽やかなスタイルが印象的だ。身体の軸がブレていないため、常に安定した状態でフリップ系の大技もメイクできるのだろう。
素人目にも基本技がしっかり身についていることが分かるが、まるでフィギュアスケートのような身のこなしは、大人には真似できないものかもしれない。とはいえ、後半に難易度の高い連続技を畳み掛けてるなど、審査員へのアピールもバッチリだ。
決勝ということで全力を出しきったものの、惜しくも藤井雅博プロ(43歳)に敗退してしまった勇くん。しかし、年長者ばかり出場していた同大会で準優勝という成績はかなりのものだろう。小学校2年生から始めたというフリースタイルは毎日休むことなく練習しているそうなので、さらなる活躍に期待が高まる。
ちなみに海外ユーザーからは「ロドニー・ミューレンも誇りに思ってるはず」なんてコメントが寄せられているが、米フロリダ州出身のミューレンは伝説のスケーターであり、特にフリースタイルに革命を起こした人物。どうやら海外でも多くのスケーターが、若くして才能を開花させた勇くんを「ミューレンの再来」と目しているようだ。