いよいよMLB3000本安打まで「M10」とした、マイアミ・マーリンズのイチロー。本国では賛否両論を巻き起こした日米通算4257安打の世界記録を境に、その衰え知らずの走攻守のパフォーマンスへの再評価も高まる一方だが、かつてイチローとマリナーズでチームメイトだったマイケル・モースが、イチローの意外な音楽好きなプライベートの一面について「MLBセントラル」という番組で語った。
モースは「誰も知らないネタを一つ教えてあげる。イチローの素晴らしい家の玄関に入ると、正面にスヌープ・ドッグのポスターが貼ってあるんだ。想像できるかい?」とみんなが爆笑。
アメリカの野球関係者はこのイチローの行動を意外に思っているようだが、イチローのヒップホップ好きは、実は日本時代のファンの間では割りと有名な話で、さらに当時のファッションスタイルなどを思い出せば納得するだろう。
ヤンキース時代の打席に入る時のテーマ曲はスヌープの「Drop It Like It’s Hot」で、愛知のイチロー博物館にあるスヌープドックのサイン入りポスターについても2012年シアトルの地元メディアが追跡し大きな話題となった。
意外にイチローの音楽にまつわる話は多い、オリックス時代のインタビューで日本の伝説的ヒップホップグループ、ニトロ・マイクロフォン・アンダーグラウンドにはまっていたことを告白したり、毎年変わる登場曲は、LMFAOの「Party Rock Anthem」、Flo Rida 「 In The Ayer featuring」。圧倒的に洋楽が多いと思いきや、2008年にはあの「天城越え」を入場に使用。それが縁で石川さゆりとの交流が生まれオフシーズンにコンサートに足を運ぶことも。その他にもMISIA「Royal Chocolate Flush」や矢沢永吉「止まらないHa~Ha」など、一言で言うと雑多で、多くの選曲からは彼のパーティーピープルな一面の垣間見える。
「寡黙でストイック」というイメージがアメリカでは定着しているイチローだが、3000安打の大台を目の前に、アメリカ人も彼の意外とユニークな一面に気づき始めているのかもしれない。