ブンデスリーガ第32節が4月30日に行われ、FW浅野拓磨が所属するボーフムはドルトムントと対戦した。浅野は先発出場で72分までプレーし、2アシストで勝利に貢献した。

 昇格組のボーフムは4試合ぶりの白星を目指して、強豪ドルトムントのホームに乗り込んだ。試合開始直後の3分、GKからのロングボールを右サイドの浅野がうまく収めて中央へクロス。これをセバスティアン・ポルターが頭で叩き込み、ボーフムがいきなり先制に成功した。

 さらに8分には再び浅野がゴールを演出。味方の浮き球パスでペナルティエリア左へ抜け出すと、冷静にマイナスへ折り返す。これをエリア前左のゲリット・ホルトマンがダイレクトで左足を振り抜き、鮮やかなシュートをゴール右隅に沈めた。

 ボーフムは敵地で幸先よく2点リードを奪ったが、18分と30分に立て続けのハンドで痛恨のPKを献上。ドルトムントはどちらのPKもアーリング・ハーランドが冷静に決めて、同点に追いついて前半を折り返す。

 後半はドルトムントが先にスコアを動かす。62分、マルコ・ロイスがエリア左に抜けて折り返すと、中央のハーランドが合わせてハットトリックを達成。ドルトムントが逆転に成功した。

 しかし、ボーフムは試合終盤の81分、エリア中央のユルゲン・ロカディアがアーリークロスを絶妙なトラップで収めると、左足シュートを突き刺して同点。さらに直後の85分には相手のハンドで得たPKをミロシュ・パントビッチが中央に蹴り込んで逆転した。

 試合はこのまま終了。ボーフムがドルトムントとの打ち合いを制し、劇的な逆転勝利を収めた。この結果、ボーフムは12シーズンぶりの1部リーグで、2試合を残して残留を決めた。

【スコア】
ドルトムント 3-4 ボーフム

【得点者】
0-1 3分 セバスティアン・ポルター(ボーフム)
0-2 8分 ゲリット・ホルトマン(ボーフム)
1-2 18分 アーリング・ハーランド(PK/ドルトムント)
2-2 30分 アーリング・ハーランド(PK/ドルトムント)
3-2 62分 アーリング・ハーランド(ドルトムント)
3-3 81分 ユルゲン・ロカディア(ボーフム)
3-4 85分 ミロシュ・パントビッチ(PK/ボーフム)