日本代表FW伊東純也(29)は先月末、ベルギー1部KRCヘンクからスタッド・ランスへ完全移籍。背番号「39」を着用しているが、39番を選んだ理由が現地で脚光を浴びているようだ。19日、フランス紙『ル・パリジャン』が伝えている。

 伊東純也はスタッド・ランス加入翌日の練習試合・サッスオーロ戦でいきなり先発出場すると、前半19分にロングカウンターの局面で右サイドからドリブルで駆け上がり、グラウンダー性のクロスを供給。ゴール前に走り込んできたオランダ人FWミッチェル・ファン・ベルヘン(22)のゴールをアシストしていた。

 しかし内転筋を痛めると、ハーフタイムで途中交代。現地の一部メディアは長期離脱の可能性を報じていたが、14日のリーグアン(フランス1部)第2節・クレルモン戦で76分から途中出場。スタッド・ランスが退場者を出していたこともあり見せ場を作れなかったが、それでも現地では同選手の活躍を期待する声が上がっている。

 そんな中、『ル・パリジャン』は伊東純也が背番号に関する特集記事を掲載。「イトウはとてもユニークな理由で39番を選んでおり、率直に言って際立っていた。彼の話によると、日本語では3を『さん』、9を『きゅう』と言い、『サンキュー(ありがとう)』を意味するという」と綴っている。

 そして「クレルモン戦の15分という短い時間でも、すでに目立っていることがある」と、同選手のリーグアンデビューを高く評価するとともに、「日本人の礼儀正しさには限界がない」と賛辞を送った。

 なおスタッド・ランスは21日に第3節・ストラスブール戦を控えている。伊東純也の公式戦初先発、および日本代表GK川島永嗣(39)との日本人対決が実現するか注目が集まる。