【プレミアリーグ】リヴァプール3-3ブライトン(日本時間10月1日/アンフィールド)

 日本のファンからすれば三笘薫に「アシスト」をつけてほしかった。試合終盤、リヴァプールに追いついたゴールは紛れもなく三笘のお膳立てだったが、“相手DFに触れていた”ためにアシストはつかず。視聴者の多くから「おかしい」「ありえない」と大ブーイングが起こった。

【映像】このクロスでも「三笘薫のアシストじゃない!?」

 三笘を応援する全ての人にとって、待望の瞬間だった。2点をリードしながらも、後半に逆転を許したブライトンは64分、満を持して“救世主”を投入。そう三笘だ。今節から指揮を執るイタリア人、デ・ゼルビ新監督の期待に応えるように彼は、ピッチで躍動した。

 71分、73分と2回の決定機を創出した三笘は83分、さらなる大仕事をやってのける。敵陣深く、左サイドで味方のパスに抜け出した三笘はダイレクトで中央へのクロスを供給し、待ち構えていたベルギー代表・トロサールの同点ゴールを呼び込んだのだ。

 ABEMAの中継では実況・草薙和輝氏が「三笘のクロスから同点ゴールが生まれました!そしてトロサールはハットトリックを達成!」と熱狂し、解説・林陵平氏も「三笘、結果を出しましたね」と、日本代表選手の“アシスト”を興奮しながら伝えていた。

 試合はそのまま3-3の同点で終えたが、物議を醸したのはハイライト映像が流れていた場面だった。林氏が、「これ、アシストがつかなかったようです」と現地からの情報を伝えると、ファンが一斉にハテナのリアクション。どうやら、トロサールに渡る直前、相手のオランダ代表DFファン・ダイクに当たっていたということのようだが「これでアシストつかないのはおかしい」「なんでよ」「触ってねぇ」「ありえない」といったコメントで溢れ、林氏も「これは(アシストを)つけてあげてくださいよ」と思わず懇願したのだった。

 日本のファンにとってやや心残りな結果となったが、とは言え、この試合で三笘が躍動したことは間違いない。ビハインドの場面で投入され、自身が起点となる攻撃でチームの流れを引き寄せ、最終的に同点弾を“ほぼアシスト”したパフォーマンスは高く、新監督に猛アピールする出来栄えだった。チームは7試合で4勝2分1敗と好調をキープしているなかで、次戦以降の三笘のプレーにもさらなる期待がかかる。
(ABEMA/プレミアリーグ)