リーグ・アン第9節が10月2日に行われ、スタッド・ランスとトロワが対戦した。
今季は開幕2連敗を喫したスタッド・ランスだったが、その後は1勝3分と徐々に勝ち点を積み上げることに成功。しかし、直近は再び2連敗を喫しており、今季初の3連敗を避けるためにも負けられないトロワ戦に臨む。注目のスターティングメンバーには、代表帰りの伊東純也も名を連ねた。フォラリン・バログンとの2トップで最前線に入っている。
試合の均衡が破れたのは13分。右サイド開いた位置でボールを持ったアンドリュー・グラヴィロンがスルーパスを送ると、右サイドに流れてきた伊東が反応する。持ち前の仕掛けから鋭いクロスボールを送ると、ボックス内で待っていたバログンが押し込み、スタッド・ランスが先手を取った。
スタッド・ランスの1点リードで迎えた後半、ホームチームのトロワも反撃を開始。50分、スタッド・ランスのGKイェファン・ディウフにハイプレスをかけ、ミスを誘発する。最後はウィルソン・オドベールが無人のゴールに押し込み、後半の立ち上がりにトロワが試合を振り出しに戻した。
それでも、直後には再び伊東が躍動。52分、バログンの浮き球スルーパスをボックス内に侵入した伊東が右足で合わせるも、威力に欠けた一撃はGKに阻まれた。それでも、このプレーでスタッド・ランスは右コーナーキックを獲得。一度は跳ね返されたものの、こぼれ球を拾ったアレクシス・フリップがふわりとしたクロスボールを送ると、ファーサイドで余っていた伊東がフリーでボレーシュートを叩き込んだ。伊東はこれで今季のリーグ・アン3ゴール目となっている。
しかし、直後のプレーでルーズボールを追った伊東は、右足裏を見せてボールにチャレンジし、ジャクソン・ポロソを倒してしまう。高く足を上げていたタックルに主審はレッドカードを提示。ここまで8試合のうち5試合で退場者を出しているスタッド・ランスは、この日も10人での戦いを強いられることとなってしまった。
数的不利となったスタッド・ランスは守備に人数を割いて1点のリードを守ることを試みるが、90分に失点を喫してしまう。右サイドからのクロスボールへのクリアが当たり損ねると、最後はポロソが右足でネットを揺らした。
試合はこのままタイムアップ。スタッド・ランスは連敗ストップとなったものの、リードを守りきれず勝ち点「3」を逃す格好となっている。
次節、スタッド・ランスは8日“王者”のパリ・サンジェルマン(PSG)をホームに迎える。一方、トロワは9日に敵地でニースと対戦予定だ。
【スコア】
トロワ 2-2 スタッド・ランス
【得点者】
0-1 12分 フォラリン・バログン(スタッド・ランス)
1-1 50分 ウィルソン・オドベール(トロワ)
1-2 53分 伊東純也(スタッド・ランス)
2-2 89分 ジャクソン・ポロソ(トロワ)